あらすじ

第1話 汝、王材を守れるか

明国使者との世子の婿入りに関する会談を目前に厳戒態勢の王宮のなかで、従事官の首つり死体が発見された。死体を検分すると毒殺と判明。身体に「汝、王材を守れるか」との文字が記されていた。知申事(秘書室長)のファン・ヒは直ちに世子の安否を確認させる。 やがて世子は無事だが忠寧大君(後の世宗)が行方不明と判明。 ファン・ヒは戒厳令の発布を願い出るが、王・太宗は明との交渉を前には国益優先とこれを認めず、世子や王后は反発する。

第2話 建国の刀

忠寧大君は、高麗復興勢力でありながら、今はオク・ファンと名乗る商団の首長に助け出された。館に戻るように促された忠寧だが、「このことは秘密に」と言い、町へ向かう。そこで忠寧は明の使者が滞在する太平館が、王朝に不満を持つ逆賊に襲われた事件に遭遇。騒ぎに巻き込まれ牢獄に入れられてしまうのだった。一方、世子の明行きを阻止したい王は、事件を盾に強硬論を繰り返す使者に自らの刀を渡し、明との友好を誓う。

第3話 申聞鼓の波紋

商人たちの不遇と不満を知った忠寧大君は、申聞鼓(シンムンゴ)を打ち鳴らして王へ直訴。訴えが聞き入れられたと一度は喜ぶが、その後商人たちが王を愚弄したと厳罰に処されたと知り、命令を無視して王の元へ。すると王は、「乱世の王は掟を示すもの」と、忠寧を一喝。罰として忠寧の側近が拷問にかけられ、死亡する。忠寧は現実が受け止められず苦しむ。師であるイ・スに厳しく叱責された忠寧は、墓前で自分のふがいなさを詫びるのだった。

第4話 太宗の譲位

王・太宗を批判した忠寧大君の行動を重く見た臣下たちは、忠寧の追放を上訴。これに対して太宗は世子への譲位を宣言し、忠寧の流刑を免れようとする。一方、刷巻色提調(監査長)パク・ウンらは、忠寧の訴えをきっかけに、議政府高官と一部商人との癒着を確信。王后の弟、ミン兄弟の関与を疑う。建国の功労者でありながら、王から軽んじられているミン兄弟は、王の譲位を推進するため、忠寧の文字を真似た怪文書を作り、忠寧を陥れようとする。

第5話 王后の涙

怪文書事件に関して、王は世子に処分を任せた。世子は「王室を愚弄するものは死罪にするべき」と刀を抜く。忠寧大君が死を覚悟した直後、その刀は叔父ミン・ムグに向けられた。すでにイ・スによって真実は世子に伝わっていたのだ。「すべては世子のためだった」と言うミン兄弟だったが、実姉の王后の願いも空しく、流刑が決まる。護送を見送る世子にミン・ムグは「我々でなく忠寧大君を選んだことを後悔するだろう」と言い残す。

第6話 康寧浦襲撃事件

ミン・ムグ、ムジル兄弟が賜死してから数年後、忠寧大君はイ・スのもとで学問を学ぶ日々が続いていた。あるとき、都から50里ほどに位置する康寧浦(カンニョンポ)の港が倭寇に襲撃される。王は、王后の弟ミン・ムヒュルが率いる精鋭部隊を投入。血気盛んな世子は、単身現場に乗り込んでいく。世子の登場に戸惑うミン・ムヒュルだが、ともに戦い倭寇を撃退する。世子は都を救ったと、民の歓迎を受けながら、意気揚々と宮殿に帰還するが・・・。

第7話 世子と王子の違い

戦勝に沸く都では祝い酒が振る舞われる。その様子に呆れていたユン・フェの一言が気になった忠寧大君は、康寧浦(カンニョンポ)へ。すると世子の戦績を保つために、被害を最小限に見せかけようと民の財産がすべて役人の手で盗まれていたことが判明する。苦しむ民の姿に怒りを覚えた忠寧だが、かつて部下を死なせたことが甦り、酒に逃げてしまう。イ・スに諫められ、夫人から子ができたと報告された忠寧は、世子のもとへ向かう。

第8話 チェ・ヘサン拉致事件

火薬の知識に長け、国一番の武器製造技術を持つチェ・ヘサンが大砲訓練の日に姿を消した。忠寧大君は軍事情報を欲する間者に拉致されたのではないかと探索を進言するが、世子に「証拠が必要だ」と言われてしまう。一方、チェ・ヘサンが拉致された情報を掴んだ高麗復興勢力のオク・ファンは、ヘサンを即刻見つけ出して高麗のために利用しようと考えていた。そこへ、人相書きを持った忠寧が手助けを求めてやってくる。

第9話 世子の政策

朝鮮を強国にしたい世子は、軍事力強化のために火薬武器を開発する「火筒軍」を作りたいと提案する。一方、太宗は入国管理の徹底を求めて、パク・ウンが提言する号牌(ホペ)法の施行を早急にするように命じる。議政府が無視された恰好になったハ・リュンは苛立ちを隠せず、火筒軍発足も国政参加も時期尚早と言われた世子はふてくされる。その頃忠寧大君は、持ち出し禁止本を特別に借りだし、倭国についての資料作りに没頭する。

第10話 号牌法施行

上王の愛妾との密会が王・太宗に見つかりそうになった世子だが、世子妃の機転で難を逃れた。一方、太宗は号牌(ホペ)法の施行を発令。身分によって衣服の色も区別するとしたために民から不満が上がり、ファン・ヒも悪法だと反対する。そこへ、明の勅使が突然国境を越えてきたとの連絡が入る。真意を図るために開かれた宴の場で、勅使ファン・オムは慇懃無礼な態度で倭国征伐のための軍馬を要請する。その様子に腹を立てた世子は立ち上がり・・・。

第11話 世子の座り込み

明の勅使ファン・オムは、軍馬1万騎と兵士10万人を用意しなければ、朝鮮は明の敵国と見なすと警告。これに反発した世子は「世子の地位を捨てる」と演説。成均館(ソンギュングァン)の儒生たちとともに太平館前で座り込みの抗議を始める。明との衝突は絶対に避けたい太宗は世子を幽閉するが、勅使は世子を人質として差し出すように要求する。この騒動を利用した高麗復興勢力らの働きもあり、座り込みは日に日に人数を増していく。

第12話 民心を捉えた太宗

太平館前の座り込みは500人を超えた。行政の麻痺も懸念される中、ファン・ヒらは必死に明の真意と対処策を探っていた。事態を重く見た王・太宗は自ら太平館へ。座り込みをしている民に「未熟な王のため世話をかける」と詫びるのだった。そんな王の姿に、頑なだった儒生らも態度を軟化させる。一方、忠寧大君は明の本音を探るべく、太平館に間者を送り込もうと計画。その頃、高麗復興勢力は各地に散っている仲間に決起を促していく。

第13話 成均館弾圧

世子を守るため儒生たちが再び決起。説得に応じない儒生を弾圧したファン・ヒは、武力での制圧を繰り返す朝鮮のやり方を嘆く。孝寧大君を後押しする上王・定宗は、重臣会議の場で民を守るためには人質もやむなしと提議。一方、元敬王后は世子を守るために明の勅使暗殺を計画する。その頃忠寧大君は、密使を捕らえるなど、影ながら問題解決の糸口を探そうと奔走していた。その姿に王・太宗は「権力に興味があるか?」と聞くが・・・。

第14話 暗殺阻止

女官がファン・オムの食事に毒薬を仕込んだところをユン・フェが気づいて阻止。朝鮮王室が明の勅使を殺したことを利用したかった高麗復興勢力は地団駄を踏み、武力発起を急ぐ。暗殺阻止が忠寧大君の仕業と知った王后は「権力を欲するつもりか」と怒鳴り込む。落ち込む忠寧に夫人は「信念を信じる」と励ますのだった。一方、重臣たちは世子の人質問題に紛糾。チョ・マルセンらは世子として忠寧が適任と考えるようになる。

第15話 勅使ファンの秘密

ハン・ヨンノの裏切りで、高麗復興勢力の太平館襲撃は即座に鎮圧された。ワン・アンは「イ・バンウォン(太宗)こそ逆賊の王」と言って自害する。一方、ファン・オムが漢人でないことを突き止めた忠寧大君は騒動の最中にファンを館から連れ出し、実妹と再会させる。翌日交渉再開に応じた勅使ファンは、「世子を人質には出せない」という朝鮮側の要求を了承するのだった。王は交渉成立の陰の立て役者ユン・フェを復職させる。

第16話 王材は誰か

明との交渉が無事に終わった。勅使ファンが「優秀な王子がいる」と発言。ほどなく勅使の心を動かしたのは忠寧大君だと判明し、重臣たちは後継者問題に発展するのではないかと色めき立つ。「戦う機会を奪った」と怒りをぶつける世子に対し、忠寧は「現実を見なければ、望みが幻想で終わる」と言い返す。面白くない世子は叔父ミン・ムヒュルの館で上王の愛妾と密会する。一方、王は重臣たちの不穏な動きを止めるため、ある決断をする。

第17話 先祖への謝罪

王・太宗は宗廟(チョンミョ)で祭祀をするため王族を招集。王が世子を改めるのではないかとの憶測が飛び、家臣たちは対策を練る。ところが世子が王の命に従い、掟を破り国に混乱を招いたことを正式に先祖に謝罪したため、王は長男イ・ジェが世子だと改めて宣言する。屈辱を味わった世子は、必ず王に勝ってみせると誓い、忠寧大君に対しても強硬的な態度をあらわにする。一方、王からコムンゴ(玄琴)を賜った忠寧は真意が見えずに悩むが・・・。

第18話 上王の怒り

世子と上王の愛妾の楚宮粧が抱き合っているところを上王が目撃した。「人の道に外れる世子は王にできない」と憤る上王は王に報告しようとするが、忠寧大君が今回だけは見逃してほしいと頼み込む。上王は必死で兄(世子)を庇う忠寧に「お前が全ての罪をかぶるなら不問にする」と言い、忠寧はその提案を受け入れる。一方の孝寧大君は、怒りを鎮めるためにも王に真実を告げるべきだと進言する。翌日、上王は王のもとを訪れ・・・。

第19話 世子醜聞の波紋

上王は楚宮粧の殺害を、オク・ファンの商団に命じた。ところが、寸前のところで忠寧大君が楚宮粧を保護。忠寧は暗殺まで請け負う商団に不信を抱く。オク・ファンは配下の内官チョン・イルチを使って、吏曹判書(内務長官)パク・ウンに世子の醜聞を密告。領議政(宰相)ハ・リュンら世子派を一掃できると考えたパク・ウンは忠寧に楚宮粧を引き渡すように言う。一方、北伐志向の世子の策によって、民が苦しむ現実を見た儒生らは、国の体質に絶望し・・・。

第20話 真の大義とは

何者かに拉致されたファン・ヒは、「汝、王材を守れるか」の怪文書など一連の騒動がすべて高麗復興勢力の仕業と知り愕然とする。オク・ファンは、「我らは常にお前のことをみている」と文を残してファン・ヒを解放。ファン・ヒは間者の目を気にしながら王と国を守る策を考える。一方、楚宮粧を引き渡すように忠寧大君を説得に行った元敬王后は、忠寧が王材へと成長していることに不安を募らせ、王に遠地へ送るように願い出る。

第21話 世子に生まれた自覚

世子は儒生や役人さらに弟たちが皆、忠寧大君とともに奴婢の身分回復事業にいそしむ姿を見て敗北感を感じるようになる。王からも世子の地位が安泰でないと知らされた世子は、自分を一喝したファン・ヒの前でひざまずき教えを請う。ファン・ヒは、政策を論じる前に現実を見るべきだと、世子が力を注ぐ講武(公開軍事訓練)の準備で苦しむ民の姿を視察させる。一方、王は権力を強めるハ・リュンを警戒。密かにハ・リュンの調査を命じる。

第22話 高麗復興勢力の罠

高麗復興勢力が、世子の醜聞を描いた風刺絵を街中にばらまいた。醜聞を認めれば世子の廃位は免れず、王家の威信も崩壊するため、王は解決策に悩むように。一方、朝廷は民を鎮めるためにも審問しかあり得ないという風潮になっていく。すべてを諦め、せめて真実を語ることが男らしさだと言う世子に、師ファン・ヒは「耐えて戦うものこそ真の男だ」と諭す。世子も楚宮粧の命も守りたい忠寧大君は、敢えて審問を開くべきだと王に進言する。