コラム
鑑賞コラム

BSフジにて放送中の「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。

※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。


Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。

第43話<BSフジ放送版>

ついに、現代ではミンギャラリー館長がジユンに協力を申し出ました。
これ以上、罪をおかすことはできないと、良心そして美術家としてのプライドに従ったのです。

そう、誠意と正義は、権力に勝つのです!

朝鮮時代でも、ギョムの命を絶てという王の密命にハラハラさせられましたが、これも内禁衛将の命を捧げる行動が阻止。

いやぁ、しびれました、泣けました。
王の心中を誰よりも理解し、そのそばでどんな命にも従い忠誠を尽くしてきたあの内禁衛将が、王命に背くとは。

しかし、内禁衛将は、王と同時に、ギョムを幼いころから見守り、王とギョムの関係を案じてきた人でもありました。
その"信義の男"が、ギョムのため、そしておそらく王のためにも、自らの命を絶つ覚悟で、ギョムを逃がすのです。

これぞ忠臣の鑑!主従萌えの極み!

何も言わずギョムの縄を斬ると、「道中ご無事で」とひざまずく内禁衛将の姿に、私、忠臣蔵を感じてしまいましたもの。


そして、自分のせいで大切な人たちにまで去られ、ひとりぼっちになってしまった王。
ギョムは崖から落ち、内禁衛将も遺体で発見されたという報告を受けますが、疑うことなくそれを受け入れます。
しかし、もしかして内禁衛将に密命をくだした時、こうなることはすべて察していたのかもしれません。


ちなみに、多くのキャストたちが現代・朝鮮時代で1人2役を演じ、生まれ変わりを示唆していましたが、ミン館長を演じたキム・ミギョンと内禁衛将役のパク・ジョンハクは、それがありませんでした。

が、私個人の想像では、ミン館長は内禁衛将の生まれ変わりじゃないかと思うのですよねぇ

(どちらも余計なことを言わないし、悪者か否かわかりにくいミステリアスキャラだし、最後の最後に助けてくれたし!)。


そんなわけで、サイムダンらギョムを愛する人たちの助力により、ギョムは朝鮮の地を発ったのでした。
船に乗る前、サイムダンに別れを告げるギョムの涙が、また美しいんだなぁ。


一方のサイムダンは思いを断ち切るためか、非常に淡白な態度で、

そりゃないよ、ギョムがかわいそうだよ!!!

ともどかしく思うことしきり。
が、彼女もまた、ギョムに背を向け涙を流しておりました。
そして、最後には振り向き、彼の姿を見送るのです......。

「どこにいても、あなた様が感じることを感じ、
あなた様が見るものを見ています。
会えなくても別れではないことを信じています、永遠に」

サイムダンがギョムに贈った手紙が、2人の心の結びつきの深さを表しています。


彼らのようにどんなに心が通じ、愛し合っていても、生涯を共にできない運命があるなかで、縁を結ぶことができた夫婦はどれだけ幸せなことでしょう。
ジユンはミンソクにこう言います。

「わたしたち、幸せに暮らしましょう」

この言葉に、物語のメッセージが凝縮されているのかもしれません。


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<放送情報>
●BSフジ 放送中! 
毎週(月)~(金) 14:59~16:00 
【公式サイト】

<DVD情報>
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