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コラム
鑑賞コラム

BSフジにて放送中の「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。

※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。


Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。

第35話<BSフジ放送版>

いつもどおりにしているつもりでも、子どもたちは母親の感情に敏感なもの。
母がつらく寂しい思いをしていることを察したサイムダンの子どもたちは、母を励まそうと料理をするなど、けなげです。
自分を気遣ってくれる子どもたちの姿に、嬉しくも胸が痛むサイムダン。
これも、ダメ亭主のせいなのですが、真実も言えず、母としては苦しい状況です。

そんななか、夫の浮気相手を訪ね、下着を届けるサイムダン。
まったく会話が噛み合わず、ウォンスにはこれくらいの女が合うだろうし、だからこそウォンスとサイムダンも話が噛み合わないのだろうなぁと、痛感することしきり。

一方、現代では、ナム貴人、いや、ジユンの姑ジョンヒの頑なな心を開こうと、ジユンが懸命に連絡を取っておりました。
幾度も幾度も心を伝え、ようやくジョンヒの心も溶けた模様。文句を言いながらも、愛しそうに嫁を抱き締め、これは、ナム貴人の方にも変化があるかしら?と、期待せずにはいられません。

そして、ヘギョンとサンヒョンはミン教授と戦うべく、美術協会長にサイムダンの日記(寿進坊日記)を持っていくわけですが、
こいつが「あの裏切り者の紙職人」という時点で、嫌な予感しかありません(案の定、ミン教授とつながっているし!)。


サイムダンの子育ては、ヒョルリョンの問題が落ち着いたと思ったら、今度は長女メチャンの問題が浮上。
子どもにはそれぞれ個性があり、ひとりひとり小さな胸に抱える悩みがあります。
そのときどきで向き合う子どもは変わるかもしれませんが、母親は常にどの子どものことも愛し、大切に思っているものなのだと、サイムダンを通し(あるいはジユンを通し)、子育ての難しさと深さ、素晴らしさに感じ入るのでした。

サイムダンとメチャンが一緒に散歩をしながら、あれこれと心のうちを話すシーンを見て、なんだか母親に会いたくなりました!
(子どもに会いたくなる人もいるかもしれませんね)


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<放送情報>
●BSフジ 放送中! 
毎週(月)~(金) 14:59~16:00 
【公式サイト】

●LaLaTV 8/21(月)~
毎週(月)~(金) 13:30~
【公式サイト】

<DVD情報>
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