コラム
鑑賞コラム

BSフジにて放送中の「師任堂(サイムダン)、色の日記」。
この放送に併せ、鑑賞コラムを掲載!
ライター高橋尚子さんが、より深く・より楽しく「師任堂~」を味わうためのポイントを、毎話放送後にお届けしていきます。

※コラムはその日放送された回の内容に触れています。まだご覧になっていない方はご留意ください。
※話数は、BSフジ放送版(全44話)です。


Text:高橋尚子(ライター兼編集者)
韓流ブーム初期から雑誌や書籍で原稿を執筆。
2005年には「韓国TVドラマガイド」(双葉社)を企画・創刊し、現在まで責任編集(執筆含む)を担当。
DVDのオフィシャルライターとしても「宮〜Love in Palace」「トキメキ☆成均館スキャンダル」「シンイ−信義−」「仮面」など、多くの作品に関わってきた。王道の胸キュンロマンスを得意とし、「イルジメ[一枝梅]公式応援ブログ」などWEBでの原稿執筆や、韓流トーク番組「どっぷり衛星劇場」のコメンテーターとしても活躍中。

第22話<BSフジ放送版>

自分とサイムダンの人生を変えたのは王様だった、という真実を知るギョム。
怒りも湧き起こるでしょう。
複雑なギョムの心中ですが、ここは心を荒げてはいけません。
王様も、宮中で臣下に見下され、つらいのです。

ちょっと話はそれますが、中宗についてフォローしておきましょう。

暴君として名高い燕山君(映画「王の男」の王ですね)がクーデターで王位を追われ、11代王として即位したのが中宗です。
つまり、中宗は燕山君に反旗を翻したクーデター勢力により祭り上げられた王であり、本人はクーデター起きるまで自分が王になるなんて想像だにしていませんでした。
「え?僕が王?なんで?」という感じです。

よくわからないうちに反乱を起こした重臣たちに説得され、断るに断れない状況で王についた彼。


もちろん、燕山君による暴政を立て直そうと初めは様々な改革を考えていたようですが、自分を王につかせてくれた重臣たちには強く出ることができません。
そんなわけで、形だけの王、という状況に陥ってしまうのです。

また、最愛の妻・端敬王后についても、王后の父親が燕山君の側近だったため重臣たちから離縁するよう迫られ、引き裂かれてしまうのです。

心の拠り所だった妻を失い、臣下も信じられる者はいない。
そんな中宗の心中は察して余るものがあります。

というわけで、王様がさまざまな外野の言動に敏感になるのも頷けるというもの。可哀想な人なのです。


話は戻りまして。

中部学堂が大好きなヒョルリョンは、その理由のひとつに「ギョムが好きだ」と、母サイムダンに話します。
それを聞いたサイムダンは、ふと笑みをこぼしたりして。

やはりサイムダンにも愛は残っているのですね。


さらに、「最近はギョムを見かけない」という息子の言葉に表情が陰るあたり、ギョムのことが気になっているのだなぁ。

そして、この回の極めつけは、

サイムダンのために、紙工房までの暗い山道に燈りをつけてやるギョムでしょう!

(このパターン、「一枝梅[イルジメ]」でもパク・シフがやっておりました)
明るい燈りに笑みがこぼれるサイムダンに、「いい笑顔だ。その方がよい」と話しかけるギョムに、きゅ~ん♡


「すべて知った、理解できた」と20年前のことについて語るギョム。
「知ってしまったのに無視はできない」というギョムに、それでも拒もうとするサイムダンですが、ギョムはこう言うのです。
あなたはあなたの道を、今までどおり生きればいいと。
さらに、

「私はそなたの近くで見守ろう。私たちの行く道が永遠に交わらなくともかまわぬ。そばにいる」

と......
なんという見守り愛。

韓国ドラマでは、見守り男子は2番手で報われないという定式がほぼほぼ決まっていますが、この男は主人公でありながら、見守り男子というイレギュラータイプ。
サイムダンが世帯者だから仕方ないとしても、ちょっと新しいタイプの純愛、一途愛で、どのような愛情表現を今後示していくのか、いろいろな意味で興味深く。

ギョムとサイムダンが見せる新たなロマンスの形に注目です!


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<放送情報>
●BSフジ 放送中! 
毎週(月)~(金) 14:59~16:00 
【公式サイト】

●LaLaTV 8/21(月)~
毎週(月)~(金) 13:30~
【公式サイト】

<DVD情報>
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