恕の人 ?孔子伝?

イントロダクション&ストーリー

春秋時代の魯国。この地で生まれた孔子は母親に育てられるが、その大事な母を病気で失う。母を父と一緒に弔うため、ほとんど記憶のない父の墓を探し続け、ようやく母を父の元に返す。その後当時の魯国を牛耳っていた季家の馬飼いの仕事をしながら、孔子は「礼」「楽」「射」「御」「書」「数」を身につけるのであった。その豊かな知識と人望から、孔子の下には弟子が徐々に集まり、いつしか教育の場を設けるのであった。しかし孔子自身は政治の場で自身の智慧を発揮し国を安定させようとするが、様々な障害で要所に就くことはできず、遂には弟子たちと共に諸国を巡り歩くことになる。その間弟子たちに伝えた言葉は、愛弟子の顔回によって記録され、そしてその記録が「論語」となり、2500年の時を隔てた現代でも語り継がれるのであった。

アメリカに留学中の梅燕は、孔子に関する論文を完成させるために、8年ぶりに中国に一時帰国をする。空港に出迎えに来た端木と共に、梅燕はそれまでほとんど知らなかった孔子の波乱に満ちた生涯に触れてゆく。

コラム

“恕”(じょ)とは相手の気持ちを考えること、すなわち思いやり。人を和ませ、あたたかい心があふれ出す―

今から約2500年前、孔子はこの世に生を受けた。生涯をかけて仁・義・礼・智・信の心を説き続けた孔子は、後に儒教、道徳の始祖と呼ばれる―。
しかし、孔子は完璧な聖人でもなければ、超人でもない。国を転々とし、ついに大業を成し遂げることなく人生を終えた不遇の人なのである。机上の空論ではなく、現実に黒塔と挫折を続けた人間が発した言葉だからこそ、「論語」は遥かな時を経て、現代にも語り継がれてきたのだ。
「恕の人 ?孔子伝?」は、孔子の波乱万丈な生涯を克明に描いたドラマである。しかし、単なる偉人伝では終わらない。ひとりの女子大生が、孔子についての論文を書こうと調べていくという現代パートがあり、今の若者が徐々に孔子を理解していく様子も描かれている。

孔子を演じるのは、『ウェディング、バンケット』『恋人たちの食卓』などの映画で知られる台湾出身の国際派俳優ウインストン・チャオ。最新作『1911』で孫文を演じている彼は、知的で端正な顔立ちと柔らかな物腰を活かして孔子役を好演し、古代の偉人を現代によみがえらせた。子貢役は香港の歌手兼俳優であるロー・ガーリョン、子路役は中国の金鶏奨受賞俳優チャオ・ジュン。そして、孔子が最も信頼を寄せた愛弟子の顔回役には、日本のいしだ壱成。初の中国ドラマ出演ながら、繊細な演技で、慎み深い顔回を見事に体現した。他にも韓国から「美しき日々」のイ・ジョンヒョンが出演するなど、アジアの才能が集結した俳優陣となっている。全35話の大作を指揮したのは、北京電影学院で教鞭を執りながら、数々のドラマを演出してきたハン・ガン監督。金鷹奨、飛天奨などの中国の賞を総なめにしてきた名監督が、チェン・ニンの小説「聖人・孔子の生涯」を元に孔子の思想を現代に伝える作品を生み出した。

孔子と弟子たちの生き様は、恕(じょ)の心――すなわち人を思いやる心の大切さを現代人に気付かせてくれるだろう。「恕の人 ?孔子伝?」は、孔子の生涯を再現することを通して、「論語」に記された数々の思想、英知、哲学を生きた言葉として伝えるドラマなのである。

キャスト・スタッフ

監督
ハン・ガン
脚本
ハン・ガン、ジョン・ジンジン、スイ・ドン
出演
ウィンストン・チャオ、ロー・ガーリョン、いしだ壱成、イ・ジョンヒョン、チェン・シャオ

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