さあ帰ろう、ペダルをこいで

イントロダクション&ストーリー

1980年。共産党政権下のブルガリアからドイツへと移住したアレックス一家。
25年後、ブルガリアへと里帰りの途中、一家は交通事故に遭い両親は死亡、アレックスは記憶喪失になってしまう。孫を心配してブルガリアからやってきた祖父バイ・ダンの誘いで、アレックスはタンデム自転車でヨーロッパ横断の旅へ出る。目指すは故郷ブルガリア!
幼い頃手ほどきを受けたバックギャモン(西洋すごろく)をふたたび祖父に教わりながら故郷へ向かう道中、アレックスは自分自身の人生をもう一度たどり始める―。

コラム・見どころ

前を向いて行こう―。国家の歴史に翻弄され、離ればなれになった祖父と孫。失われた時間と“家族の絆”を取り戻すため、ドイツから故郷ブルガリアへ!

本作では、記憶を失った孫のアレックスに祖父バイ・ダンが与えるものとして、二つの個性的なアイテムが登場し、物語の鍵を握る大きな役割を果たしいます。
その一つが、バイ・ダンはじめブルガリアの村の人々が愛好するバックギャモン。世界で最も遊戯人口が多い(3億人)といわれ、日本でも飛鳥時代に大陸から伝わり、「盤双六」として古来から親しまれてきたボードゲームで、映画では天から与えられる“運”、自分で切り拓いていく“人生”を象徴するものとして登場します。
もう一つが、バイ・ダンとアレックスがドイツからブルガリアへ帰るための手段として登場するタンデム自転車。自らの力でこぎ出さなければ前に進めないけど、寄り道して新たな発見も出来る――。
これらの「人生を選択するためのアイテム」を象徴的に用いながら、劇中で幾重にも語られる祖父バイ・ダンの人生哲学は、日常生活を生きるうえで私たちにも大きなヒントを与えてくれるでしょう。

主人公の祖父バイ・ダンを演じるのは、『パパは、出張中!』『アンダーグラウンド』などクストリッツァ作品で知られ、ヨーロッパを代表する名優ミキ・マノイロヴィッチ。監督は新鋭ステファン・コマンダレフ。年間の映画製作本数がわずか7~8本というブルガリアから″珠玉の小品”が届きました。

キャスト・スタッフ

監督
ステファン・コマンダレフ
出演
ミキ・マノイロビッチ、カルロ・リューベック、フリスト・ムタフチェフ、アナ・パパドプル
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