ゴースト・ハウス

イントロダクション&ストーリー

広大な平原の中にポツンと建つ1軒の古びた家。その家の中では母親、娘、息子が迫り来る巨大な影から逃げまくっていた。しかし、母、娘はその影に命を奪われ、キッチンの戸棚の下に隠され、生き延びるかと思われた息子も命を奪われてしまう。

物語はこの出来事が起こった家に一組の家族が引っ越してくることから始まる。もちろん、その家族はそうした出来事を一切知らない。ホラー映画の典型的なパターン、『ゴーストハウス』という作品タイトルが表すように、その家の中で何が起こるかは想像に難くない。

この作品を監督したのは独自の映像世界でアジア圏を席巻し、世界的な評価も獲得しているダニーとオキサイドのパン兄弟。製作に、最近では『スパイダーマン』シリーズの監督というイメージもついているホラー映画界の巨匠サム・ライミが絡んでいることも大きな話題となっているが、ジャパニーズ・ホラーを知らしめた『THE JUON/呪怨』でも製作にかんでいることを考えれば、彼のホラー世界、映画への目配せの確かさが、パン兄弟のセレクトへと繋がっているのも分かるだろう。作品は全米初登場第1位を記録している。

パン兄弟監督はホラーを撮る理由について「それが市場に望まれているからだ」と答えていたが、ハリウッド、アメリカを舞台に撮影されたこの作品でも職人気質を存分に発揮している。それは完全なるハリウッド的ホラーの中にパン兄弟監督らしいアジアン・ホラー的なテイストを持ち込むということである。製作のサム・ライミはパン兄弟監督について「使い古されたジャンルにおいても、斬新なアプローチをすることができる」と語り、他のスタッフたちも異口同音にそのアプローチの素晴らしさに感嘆している。

実はこの家に引っ越してきた娘、息子、両親という4人の家族は都会での生活に夢破れた上、家族間の大きな傷も抱えている。この引越しはそうした状況の家族をもう一度再生させるため、リスタートのためのものであり、それは新たな働き手となる男性の確保と共に上手く機能し始めるのだが、襲い掛かる恐怖(子供にしか見えない)により、再び大きな亀裂が広がってくる。分かりやすいまでに家族の重要さ、小さなコミュニティへの回帰を描くのは今のハリウッド映画の傾向でもある。

出演は『パニック・ルーム』で娘役を演じたクリステン・スチュワートと、ディラン・マクダーモット、ペネロープ・アン・ミラー、ジョン・コーベットという実力派俳優たち。作品の原題は『THE MESSENGERS』というのだが、そのタイトルが示す意味の深さがピッタリとはまる内容だ。古典的なホラー作品でありながらも、そこに新たな展開を示すパン兄弟監督の職人的な手腕、物語展開の面白さを味わってもらえればと思う。




キャスト・スタッフ

出演:
クリステン・スチュワート/ディラン・マクダーモット/ ペネロープ・アン・ミラー/ジョン・コーベット/エヴァン・ターナー/セオドア・ターナー
監督:
オキサイド・パン /ダニー・パン
脚本:
マーク・ホイートン
製作:
サム・ライミ/ロブ・タパート/ウィリアム・シェラック ジェイソン・シューマン
音楽:
ジョセフ・ロドゥカ
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