アラハン

イントロダクション&ストーリー

“韓国のタランティーノ”と呼ばれるリュ・スワン監督とリュ・スンボムの兄弟が仕掛ける新感覚“韓風[韓流×功夫(カンフー)] ”映画。

世間知らずの正義感だけで警察官になったサイファン。今日もひったくり犯を追いかけて街を走っている。やっとのことで犯人を追い詰めたと思った時、そこには高層ビルの間を飛び回り、同じく犯人を追いかけてきたイジンが仁王立ちしていた。拳の修行中である彼女はめっぽう強いが“掌風”のコントロールは少々苦手。誤ってサイファンを倒してしまう。

気絶したサイファンが担ぎ込まれたのは、“七仙”と呼ばれるカンフー・マスター達の道場。その中でも最高の悟りを開き<マルチ>と呼ばれているジャウンだけは、サイファンのもつ「気」の強さに驚いていた。何をやってもダメだった若者が、森羅万象の「気」を身にまとった史上最強のヒーロー、<アラハン>になるために厳しい修行を重ねていく。しかし、本当に、今時の若者が唯一無二の悟りを開く<アラハン>になれるのだろうか!?

コラム・見どころ

韓国なのにカンフー?と思われるかもしれない。やはり、カンフー映画といえば、ブルース・リーや『少林サッカー』、『カンフー・ハッスル』の香港、中国などの中華圏である。この作品『アラハン』は“韓流ブーム”の基盤である人々の共感を呼ぶ人物造形やストーリーテリングに、“韓流ブーム”に欠けていたアジア映画特有の“圧倒的な勢い”を盛り込んでいる。ワイヤー・アクション&CG、そして生身の肉体の躍動感が生み出すダイナミックさ、そうした中に押し込まれた若者描写やコミカルな要素、この作品は“韓流×功夫(カンフー)”の“韓風”という新たなシーンを切り開く先陣となるかもしれないものとなっている。

監督は『ダイ・バッド/死ぬかもしくは悪(ワル)になるか』で一躍注目されたリュ・スンワン。本作品の次に手がけた『CryingFist』は今年のカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞に輝くなど、各地の映画祭で絶賛を博した今後最も注目すべき韓国映画界の監督のひとりである。カンフーを現代的に都会で繰り広げることについて監督は「以前なら高い山に登って天の「気」を集めたのでしょうが、山は開発され、都会に変わってしまってしまいました。ですから高層ビルを山に見立てた映像を作ったのです。」と語っている。確かに都市的な開発が進む現代では、山中での修行などは成り立ち難い。逆に都会を舞台に立ち回る方が現実的だ。

主人公サイファン演じるのは、監督の実の弟であるリュ・スンボム。高校中退後、兄の監督する短編映画『DachimawaLee』(日本未公開)に出演、同じく兄の監督した『ダイ・バッド/死ぬかもしくは悪(ワル)になるか』で本格的なスクリーン・デビューを飾った彼は『ガン&トークス』や『復讐者に憐れみを』など数々の映画に出演し、アウトサイダーな役と自然なスタイルでその魅力を発揮している。ポスト“(韓流)四天王”の最有力の一人である。この作品の撮影中のエピソードに関して、彼は「撮影中で一番大変だったのは、やはりワイヤー・アクションでした。スタントマンに頼らず、なるべく自分でこなすことに挑戦したのです。空中にいると力のバランスがとりにくく、物に激突したり着地に失敗したりして、小さな傷を負うのが当たり前のようでした。」と語っている。

ヒロインのイジン役は映画初出演となるユン・ソイ。この作品のために激しいマーシャルアーツの訓練を一日も欠かさずに続けてきた彼女は「立ち回りのシーンで段取りを忘れたことがあり、鼻を殴られる場面で避けるれず、病院に行ったところ「鼻が折れています」と言われてしまい、プロデューサーが涙を流していました。検査の結果ただ腫れているだけとわかった時の彼の笑顔が大変記憶に残っています。」と撮影のハードさを身をもって語っている(キレイな女性なのに大変だ・・・・)。

その他、イジンの父で主人公の師匠役である“七仙”の一人ジャウンには、最近では『酔画仙』や『シルミド/SHILMIDO』に出演している韓国を代表する名優アン・ソンギ。敵役であるフグンには俳優としてはもちろん、『シュリ』、『TUBEチューブ』、『シルミド/SHILMIDO』といったアクション大作のスタントやアクション監督を手がけているチョン・ドンホン。もちろん、この作品でもアクション監督として武術指導も行っている。

次世代の“韓流スター”リュ・スンボム。また弟の才能を見出した兄スンワン。韓国のアクション作品には欠かせないチョン・ドゥホンという注目すべき才能による新たな“韓流”となるべき“韓風”作品『アラハン』、ぜひ、劇場に足を運んでください。

キャスト・スタッフ

出演:
リュ・スンボム/ユン・ソイ/アン・ソンギ/チョン・ドゥホン
監督:
リュ・スンワン
脚本:
リュ・スンワン
配給:
UIP
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