四月の雪

イントロダクション&ストーリー

ふたりは警察へ出向き、状況を聞き、残骸となった事故を起こした車を確認し、伴侶が身につけていたと思しきものを取り分けていく。こみ上げてくるような焦燥感と絶望。しかし、その残されていた品物は彼らを救いのない絶望へと落とし込む。ふたりは不倫関係にあったのだった。意識を取戻さない伴侶の下で、身内などと共に看病するふたり。そこに居座り続ける怒りとどうしようもない気持ち。事故の犠牲者の家族への弔問などを経て、納まることのない気持ちと誰にも話せない秘密を抱えたふたりは自然とお互いを支えあっていくようになる。

コラム・見どころ

韓流を代表するスター、ペ・ヨンジュンと『ラブストーリー』、『永遠の片思い』のソン・イェジン主演、『八月のクリスマス』のホ・ジノ監督によるこの秋最大の話題作。

ペ・ヨンジュン演じる主人公はコンサートなど手掛ける製作会社の照明チームの監督。この日もコンサートの開始が迫っていたが、彼はその仕事をスタッフに任せて、ひとり外へと飛び出す。行き先は病院。そこでは彼の愛する妻が手術を受けていた。彼の妻はある男性と車に乗車中に事故を起こしていたのだった。同乗していた男性も重態。この事故に巻き込まれた対向車も男は死亡していた。病院には同乗していた男の妻もいた。

撮影前から話題となり、撮影中はその現場を見学するための観光ツアーの実施、そして現在の来日フィーバーなど“韓流”という枠を超えた社会現象となっているといっても過言ではない、このペ・ヨンジュンと『四月の雪』を巡る騒動。ファンからも賛否両論があった『スキャンダル』とは違い、この作品は彼の魅力を取り込んでいることから、より多くのペ・ヨンジュンのファンを満足させる出来になっていると思う。ペ・ヨンジュンはこの作品への出演をシナリオもない状況で決めたというが、その理由について「ホジノ監督に対する信頼と期待があったからです。」と語っている。ペ・ヨンジュン自身は撮影前に綿密に役作りをするタイプだが、ホ・ジノ監督のスタイルは現場で状況を見極めながら、キャラクターなどを作り上げていくという正反対の製作スタイルを持っているという。ペ・ヨンジュンのホ・ジノ監督への期待とは自分自身の役者としての幅を拡げるそこにあったのだろう。そして「その期待は満たされた。」とペ・ヨンジュンが語っているように、この作品はホ・ジノ監督の従来のテースト- 言葉の説明はほとんどなく、風景や佇まいから感じ、憶測する - というものに、ペ・ヨンジュンの良さがうまく嵌まり込んでいる。ワンシーン、ワンシーンは美しく撮られているし、不倫という生臭さもない。ひと言で表せば、はかなく、美しい作品だ(ペ・ヨンジュンのファンはあの鍛え上げた割れた腹筋を拝めるシーンもあります)。

ペ・ヨンジュンばかりに注目が集っているが、同じく主演のソン・イェジンが本当に素晴らしい演技をみせている。作品によってがらりと雰囲気を変えるソン・イェジはそのルックスと共に今後、より注目すべき女優のひとりだろう。

キャスト・スタッフ

出演:
ペ・ヨンジュン/ソン・イェジン
監督:
ホ・ジノ
撮影監督:
リ・モゲ
照明監督:
オ・スンチョル
美術監督:
パク・サンフン
ユニバーサル映画/IMX提供 UIP配給
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