恋する神父

イントロダクション&ストーリー

物語の主人公は、クォン・サンウ演じる神父を目指す神学生ギュシク。敬虔で品行方正な神学生であるギュシクは、同級生で神父に向いているとはいえない性格の親友ソンダルらと共に夢であった神父になる日を1ヵ月後に控えていた。しかし、ソンダルが起こしたトラブルの巻き添えにあい、ギュシクはソンダルと一緒に山の教会へと精神鍛錬のために送られる。ここでの行動がギュシクが神父になれるか、なれないかを決定するのだ。しかし、ギュシクはここでも早々から他人の巻き添えともいえるトラブルに見舞われてしまう。その原因はアメリカから彼氏に会うために突然戻ってきたこの教会の神父の姪であるボンヒ。本当の偶然から彼女と抱き合い、キスをしているシーンをみられてしまうのだ。それはギュシクにとっては初めてのキス、でも、生涯独身が条件の神父になるギュシクにとっては一大事だった。突発的な事故である事を説明してもらうためにギュシクは彼女に詰め寄るが、彼女はそんなことは関係なしに愛しい彼氏に逢いに行くのだが・・・・。

コラム・見どころ

日本でも大ヒットした韓流ドラマ「天国の階段」。この作品で新世代の韓流スタートしてブレイクし、その後もドラマ「悲しき恋歌」、映画『ひとまず走れ!』など大ヒット作が相次ぐクォン・サンウ主演によるラブ・ストーリー作品が、今回紹介する『恋する神父』である。

クォン・サンウが恋に落ちる相手ボンヒを演じるのは『友引忌』で映画デビューを果たし、その後『ボイス』などの作品でホラーの女王とまで称されたハ・ジウォン。彼女も今までにない新たな魅力をスクリーン上に示している。脚本に韓流ブームのきっかけとなった「冬のソナタ」のユン・ウギョンが参加しているのも大きな話題だろう。

アメリカ暮らしが長く、ルーズなボンヒという対照的な男女、彼の親友でやはりルーズな神父なんてどうでもいいやとまで思っているソンダルと、生真面目で品行方正なギュシクという対照的な図(と後に彼らが歩む道)、韓国映画らしい脇役のはまり方も面白いが、なんといってもこの作品の魅力はクォン・サンウに尽きる。物語の行き先は、ま、ご想像通りだが、その行き着く先に向かって、降りかかるトラブル、思い悩む心の状態などを、時には放心状態、時には笑い、涙を流しそうに演じるクォン・サンウ、カメラはそのクォン・サンウの表情を“これでもか”というほどにアップで追い続ける。間違いなく、この表情のオンパレードでクォン・サンウのファンは満足を感じるはず(きっと、何度も観たくなるかも)。

作品の撮影後に本当の洗礼を受け、カソリックの信者となったというクォン・サンウだが、これが劇場長編デビュー作となった新鋭ホ・イム監督が目指したことのひとつが神学校、そこの学生たちのリアリティーであり、そうしたことがクォン・サンウをカソリックへと導いたのだろう(撮影に際して、実際の神学校の生活も体験しているという)。役柄同様にクォン・サンウの真面目さが伝わるエピソードではないだろうか。

作品の中で何度も繰り返される言葉“デオ・グラシアス”はこの夏、韓流ファンやカップルの間でちょっとした流行になるかもしれない。とにかく、クォン・サンウのファンには満足度間違いなしの見逃せない作品だ。

キャスト・スタッフ

出演:
クォン・サンウ『同い年の家庭教師』<天国の階段>/ハ・ジウォン『ボイス』/キム・インゴン『アナーキスト』
監督/脚本:
ホ・インム
脚本:
ユン・ウンギョン<冬のソナタ><夏の香り>
撮影:
キム・ジェホ『シングルス』
音楽:
スルビアン
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