ひとまず走れ!

イントロダクション&ストーリー

物語の主人公は夜は出張ホストでマダムに奉仕するクォン・サンウ演じるウソプ、アメリカ留学から帰国して、この高校に編入した2歳年上の金持ちのボンボンで大ぼら吹きのソン・スンホン演じるソンファン、自分の日常をカメラに収め、ネット上で公開するというサイトを運営するキム・ヨンジュン演じるジノンという高校のクラスメート3人。ある日、彼らがいつものように車で徘徊しているとボンネットの上に巨大な米軍払い下げのような布袋がズドン!と、続けて、屋根の上にドスンと黒尽くめの格好をした男が落ちてくる。

男と布袋を車に押し込み、車で走り出す3人。男は死んでいるようで、布袋の中身は途方もない額の紙幣だった。男と金をどうしようかと悩む3人はとりあえず車を走らせるが、駐車中に死んでいたはずの男が消える。そして3人はひとまず金を隠すことにする。一方、不眠不休の状態が続くイ・ボムス演じる新米刑事のジヒョンはまた新たな事件を任されることとなった。それは高利貸しが強盗に襲われたというものだった。盗まれたものなどの被害はないと高利貸しは主張するが、捜査で怪しげな線が浮かんできた途端に上層部の指示により捜査の中止が指示される。それでも臭いものを感じたジヒョンは独自に調査を進めると・・・というもの。

コラム・見どころ

ドラマ「天国の階段」でブレイクしたクォン・サンウと現在、兵役に入っているソン・スンホンが共演したコメディータッチの青春疾走ドラマ。韓国での公開は2001年だが、当時“韓流”ブームに沸いていた台湾、香港、中国などの中華圏からもから高い関心を獲得し、韓国はもちろん、これらの国々でも大ヒットしたという作品。若者たちの間ではこの「ひとまず」という言葉が流行語になったほどだという。

肉体美を誇らしげに披露するクォン・サンウ、ソン・スンホンには多くのファンが生唾ものかもしれないが、この作品の最大の魅力は主人公である高校生3人、刑事など登場人物たちのキャラクターだろう。このキャラクターの面白さというのは主役よりも脇の方に力が注がれている感じもあり、きっと彼らの韓国での活躍を知っているなら、すごく笑えるんだろうなというものになっている。とにかくそういった部分にまでこだわりを持って作りこんだ作品だ。この作品がデビュー作となったチョ・ウィソク監督は当時26歳という若さ。彼を取り巻いたスタッフも非常に若く(なんと平均年齢26歳とか)、そういった若い感覚が貫かれ、それが映画の笑いやファッションのポップさ、スピード感に反映されているのもこの作品の大きな魅力だろう。

この感覚はウォン・ビン、シン・ヒョンジュン、シン・ハギュン、チョン・ジェヨンといういい男が共演した『ガン&トークス』に近いものがあるので、あの作品が好きだった方は楽しめるのではないかと思う。正直に言えば、物足りなさも残る。でも、そういった部分もクォン・サンウ、ソン・スンホン、キム・ヨンジュンの若さ、イ・ボムスの人間臭さ(彼は魅力的です)が打ち消してくれるはずだ。アイドル映画ではあるが、アイドル映画という枠を超えて楽しむことが出来る韓国映画らしい笑いとスピードが満載の青春疾走ムービー。彼らのファンなら間違いなく楽しめるはず。

キャスト・スタッフ

出演:
クォン・サンウ/ソン・スンホン/キム・ヨンジュン/イ・ボムス
監督/脚本:
チョ・ウィソク
撮影:
キム・チョルジュ
配給:
コムストック
  • コメント

一覧へ戻る