スパイダー・フォレスト 懺悔

イントロダクション&ストーリー

『スパイダー・フォレスト 懺悔』の主人公はテレビ・プロデューサーであるカン・ミンという男性。彼は森にある一軒家で惨殺された男女の死体を発見するが、そこである男に追われ、逃げている最中に轢き逃げに遭ってしまう。事故後、昏睡状態に陥っていた男は目覚めると記憶障害に陥っていた。そんな中で、最初に思い出したのはあの死体のことだった。警察は彼の記憶を元に捜査に入り、死体を発見する。その死体は彼の恋人と上司のものであった。容疑が男に向けられる中、男は断片的に浮かんでくる記憶を繋ぎ合わせていた。そこには驚くべき事実が隠されていた、という物語のこの作品。一言で表せば、記憶を巡るサスペンスタッチのミステリーとなるのだろう。

コラム・見どころ

長編デビュー作『Flower Island』(日本劇場未公開)が東京フィルメックス、釜山映画祭で最優秀作品賞を受賞した期待の新鋭監督ソン・イルゴンによる記憶を巡るミステリアスな作品。

一部では傑作と語り継がれている『Flower Island』が作品の内容が地味であったこと、当時(2001年)は今のような“韓流”の波が沸き起こっていなかったことから、日本での劇場公開が見送られてしまった韓国期待の新鋭監督ソン・イルゴン。彼の長編第2作目が日本でも劇場公開される運びとなった。それが『スパイダー・フォレスト 懺悔』である。

記憶が繋がり、ひとつに真実に到達する物語はありがちかもしれない。でも、この作品はそこの部分がうまく出来ているし、猟奇殺人のサスペンスタッチのミステリーで終らせない展開となっているのが面白い。断片的に浮かぶ記憶、イメージが時間軸を飛び越えた形で出てくるし、実は観終わった後もいくつかの謎が残っていたり、解釈の自由さを残している面があるため、人によっては「なんだか分からない」という作品になるかもしれないが、この作品の魅力はそこの部分にあると思う。映像もいいし、俳優も好演している。

主演は、出演作が韓国で軒並みヒットを記録している期待の俳優カム・ウソンと『魚と寝る女』で韓国の主要映画賞の新人女優賞を総なめにしたソ・ジョン。『スパイダー・フォレスト 懺悔』のオフィシャルサイトでは“カム・ウソン署名運動キャンペーン”も展開しているので、ファンの方は要チェック!

キャスト・スタッフ

出演:
カム・ウソン/ソ・ジョン/チャン・ヒンソン/カン・ギョンホン
監督/脚本:
ソン・イルゴン
製作:
キム・デヒョン/フランチェスカ・フェデール
撮影:
キム・チョルジュン
音楽:
チェ・ジェグン
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