エスピーオーは韓流ブーム直前の2003年より韓国映画を多く買い付けるようになりました。これからはアジアだ!という直感がありました。そのアジアの中でも『シュリ』や『八月のクリスマス』など優れた作品を排出していた韓国映画から勉強してみようということになりました。そして2000年以降の韓国映画を1日に3本、毎日のように観ました。ただ会社として「アジアやるぞ!」と言ったものの、韓国の俳優さんや監督さんに対する知識はおろか、韓国の映画事情もひいては文化にもあまり知識がなかった最初の頃は、映画を観ていても良い映画なのか、面白い映画なのかさえわからないものもたくさんありました。それでも50本ほどの映画を観終えた頃、インターネットで得た韓国映画、文化、生活の知識を少なからず得た頃、それまで全く意識をしていなかった様々なジャンルの韓国映画、コメディもアクションもホラーもドラマもどの作品にもどこかに魅力を感じ、どの作品も面白い!とどんどん観ることが楽しくなりました。これはもう私にとっても出会いでした。「仕事」として観始めた韓国映画が素晴らしい出会いに変わった瞬間の感動を今でも覚えています。
そして次に「映画祭方式で映画公開をしよう」ということになりました。理論的には:映画祭という期間限定のイベント上映には人がより集まる→ビジネスに発展させるべく“映画祭方式”の劇場公開を東京、大阪、全国で展開する。「面白い企画だ!」と思いましたけれどこれまで誰もやったことのない形の劇場公開方法。本当にうまくいくかはわかりませんでした。2003年後半から作品買付をはじめ準備を進めました。2005年4月の公開までの間に韓国映画、ドラマに対する市場の変化は皆様もご存知のとおりです。韓流ブーム到来!当初の不安はなんのその、第1回目の韓フェスは26万人もの観客を動員する大成功の劇場公開となりました。
韓国映画、韓フェスは私たち映画業界で今まで「当たり前」と考えていたことの多くを否定することでもありました。恐らく、最初の韓フェスに来ていただいたお客様の多くはいままで映画を観る機会が少なかった方々が多くいらっしゃったと思います。当時の韓国ドラマブームを通して、皆様も韓国スターと出会い、スターの出演する映画を観たいと劇場に足を運んでくださったのだと思います。そして「映画」と出会い、その後の第2弾、3弾も引き続き応援していただいているのだと。皆様にとってもきっと出会いだったのではないかと感じています。
そして韓フェスの回を重ねるごとに韓国映画の素晴らしさに出会った方が増えていると実感しています。本当にうれしいことです。このような状況を、韓国の映画製作サイド方にも機会あるごとにお伝えしています。だからこそ韓国サイドの方々からもご支援頂いて、韓フェスを続けることができるのです。
ちょっとビジネス的なお話をしますと、我々が韓国の映画を買い付けることを継続すると、韓国製作サイドも作り続けることができるのです。皆様の「映画を観たい!」という気持ち=観る(DVDを買う)=映画を買い付け、上映する(DVDを販売する)=韓国でまた素晴らしい作品が多く製作される、ということなのです。
皆様が応援して頂ける限り、エスピーオーは韓フェスを続けることが出来るのです。これからも絶対に続けたい、ですのでこれからも一層の応援を頂きたく、お願い致します!