韓流シネマ・フェスティバル2007〜ルネサンス〜

韓国エンターテインメント・ナビゲーターとして活躍されている田代親世さんに、今回の韓フェス2007上映作品の中でも人気の6作品をご覧頂きその魅力を語っていただきました。たくさん作品がありすぎて何から観て良いのかわからない!という方は、このコメントを参考にまずは6作品観てみるのはいかがですか?

 


 


| 卑劣な街 | ミスター・ロビンの口説き方 | 角砂糖 |
| ウォンタクの天使 | 拍手する時に去れ | 甘く、殺伐とした恋人 |

 

Renaissance“美学”
卑劣な街

やるせない男の生き方が切なくて泣けます

 

卑劣な街ヤクザ・アクション映画というよりも、やるせないひとりの男の思いと、胸痛む生き方が丁寧に描かれていて、切なくて泣けてしまいます。生きるために進んだヤクザの道だけれど、家族には認めてもらえず、信じていた人にも次々と裏切られて、ふと見つけた昔の初恋の思いさえ断ち切られて……。「まさか、こうなるなんて」という映画的な面白さもあり、物語も良くできています。 これまでのイメージとは異なるチョ・インソンの一皮剥けた演技を、ぜひスクリーンでご覧ください。回し蹴りや跳び蹴りなど、背が高く、手足の長い彼のアクションは見応えがあるし、ほとばしる思いを抑えることができない愛の演技はさすが、胸掴まれます。

 

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Renaissance“華麗”
ミスター・ロビンの口説き方

胸キュン のロマンティック・コメディ

 

ミスター・ロビンの口説き方ロマンティック・ラヴコメディが大好きで、それゆえに評価の厳しい私が観て、とても素敵な時間が過ごせましたし、楽しかった!
ダニエル・ヘニーの魅力再発見ですね。立ち姿からちょっとした仕草までヴィジュアルが素晴らしく、その彼が“ツンデレ系”なのが、またいい(笑)。オム・ジョンファとの呼吸も絶妙で、お互いが好きになりかけたときの緊張感と、それを懸命に否定しようとする微妙な空気がうまく描かれていて、思わず“胸キュン”にさせてくれます。
恋に不器用な女性が、愛を信じない冷たい男性と丁々発止やりあいながら恋におちていく、ラヴコメの王道の魅力を楽しんで欲しいですね。

 

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Renaissance“絆”
角砂糖

信頼で結ばれた少女と馬の絆に素直に感動

 

角砂糖絶対的な信頼の絆で結ばれた少女と馬の感動のヒューマンドラマで、素直に涙してしまいました。小さな頃から母親がいなくて、お互いを慰めあいながら育った少女と馬が、大人になってもその絆を忘れない。と同時に、騎手を目指す少女の成長の物語でもあるんです。真っ直ぐで純粋な思いを持つ彼女が、いろいろと傷つきながら信念を曲げずに生きていく。そして、そんな彼女の良さをちゃんと認めてくれる人たちが登場するのにも、ホッとさせられます。
「動物ものは当たらない」と言われていた韓国映画には珍しいテーマで、どこかファンタジックな雰囲気に包まれて物語が展開していく、その温かく柔らかな空気感も魅力です。

 

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Renaissance“幸福”
ウォンタクの天使

予想外のヒューマン・ファンタジーに感動

 

ウォンタクの天使生前はうまく意思疎通できなかった父と息子のヒューマンドラマに、ジーンとしてしまいました。ひょんなことで死んでしまった父親が、せめてもう一度、息子と分かりあいたいと、天使の力を借りて息子の同級生に生まれ変わる。息子も、いつの間にか自分の日常に入り込んでくる彼を、最初はバカにしていながらひととき同じ時間を過ごすうちに、互いを認めあい、大切な友達になってゆく。 イ・ミヌは、ふてぶてしくも気骨ある高校生役がぴったりで、突き放しながらも実は優しくて情がある正義漢を、上手く表現しています。肩肘を張っていた彼が世間に心を開く成長物語でもあり、正直、こんなに温かく感動できる作品だとは思ってもみませんでした。

 

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Renaissance“奇想天外”
拍手する時に去れ

観終わった後、「うまい!」と唸る面白さ

 

拍手する時に去れ物語は、ある殺人事件の発生から始まり、その取調べの様子が48時間、テレビで生中継される。そんな突拍子もない発想があって、その捜査の過程で徐々に明かになる人間関係とトリックの巧妙さに加え、その緊張を崩すようなコミカルな味付けが面白いんです。伏線も緻密に練られていて、見終わった後、思わず「うまい!」と唸ってしまいます。 チャ・スンウォンはこれまでにない魅力で男臭い検事を好演していて、対する容疑者のシン・ハギュンの鬼気迫る演技は格好良くもあり不気味でもある。そんなふたりの演技対決に凛とした美しさを添えるキム・ジスの涙に震えがきます。もともと舞台劇の映画化で、最後は不思議な感動の余韻が味わえます。

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Renaissance“愛情”
甘く、殺伐とした恋人

予想を裏切るブラックなラブストーリー

 

甘く、殺伐とした恋人30歳を過ぎて恋愛経験のない男と、一風変わった女性が出逢って、恋におちる。けれど、そこからがこの映画の真骨頂で、実は彼女にはとんでもない秘密があるんです。ところが、その秘密が日常の中にうまく溶け込んでしまって、笑っていいやら恐ろしいやら、良く判らないシュールな世界観にいつしか引き込まれてしまう。彼が真実を知ってからのリアクションも可笑しくて、あえて普通の感情や反応を外していく監督のセンスが秀逸なんですね。 観る者の予想を裏切るブラックなラヴストーリーで、その掴みどころのない魅力は口では説明できないから、思わず勧めてしまうんです。「ちょっと、観てみてよ」って(笑)。

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