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【新作ドラマin台湾】70年前の台湾を舞台に、茶葉貿易商の盛衰を描いた「茶金 ゴールドリーフ」、予告映像を公開

ニュース提供元:PTS台湾公共テレビ(公視)

PTS台湾公共テレビ(公視)の新作ドラマ「茶金 ゴールドリーフ」のティザー動画第1弾が、6月16日に公開された。

動画では、テンポのよい音楽を背景にシーンが次々と切り替わり、主人公を演じるリエン・ユーハン(連兪涵)のファッションや物腰、周囲の人々とのやりとりが目まぐるしく変化していく。彼女のしぐさや視線の一つひとつが、「茶金 ゴールドリーフ」という宝を解き明かすパスワードのようで非常にミステリアスな映像だ。

視聴者の間では、白い石がいったい何なのか、次のシーンでなぜ火花が飛んだのかなど、さまざまな憶測を呼んだ。


「茶金 ゴールドリーフ」は実在の人物や歴史をモチーフにした内容で、1949年の台湾を舞台に、台湾最大の茶葉貿易商一家の盛衰を通し、時代の大きな流れに翻弄される人々の葛藤を描く。全12話。

ヒットドラマ「火神的眼淚(原題/邦題:火神の涙)」プロデューサーのタン・シェンロン(湯昇栄)と、金鐘奨受賞監督のリン・ジュンヤン(林君陽)が、「悪との距離」に続いて再びタッグを組んだ、台湾初の4K/Ultra HD対応のドラマで、時代の美観と香りを丁寧に表現する。

今回初めて時代物のドラマを撮る監督のリン・ジュンヤンは「経験がないので更なる挑戦だ。70年前の台湾では、人々はそれぞれ違う言語を話し、嵐のような時代を生き抜く術を探る小市民だった。まるで70年後の私たちのように」と意欲を見せた。タン・シェンロンは、「国際情勢の変化や環境の不当性に屈することなく信念を貫き、逆境や不安の中でポジティブな力を発揮する台湾人を表現したい」と話した。

「女商人」がいない時代に、負債を抱えた家業を継ぎ、茶葉商戦に立ち向かう茶葉貿易商の一人娘を演じるのは、リエン・ユーハン。故郷を愛するその父をグオ・ズーチエン (郭子乾)、肥料工場の責任者からマイナーな通訳になった謎多き男性をウェン・シェンハオ(温昇豪)、入婿願望のある貧乏学生をシュエ・シーリン(薛仕凌)、中国に帰郷することを切望する落ちぶれた将軍をホアン・ジエンウェイ(黃健瑋)、台湾京劇を支える最高峰の女優をソフィア・リー(李杏)、最高のお茶をブレンドする女性茶師をシュー・アンジー(許安植)が演じる。

   

エレガントでモダンなデザインが目を引くポスターは、主演キャストの印象をがらりと変え、まるで70年前の人物のように生き生きとしている。日本教育を受けて育った茶葉貿易商の娘、張薏心役を演じたリエン・ユーハンはポスターを見て「小津安二郎監督作品の女優、原節子に似ていると友人に言われたことがある」と話した。

「茶金 ゴールドリーフ」は、今年第4季(10〜12月)に公視と客家テレビで放送予定。

翻訳・編集:二瓶里美
編集者、ライター。2014年より台湾在住。中華圏のエンターテインメント誌、旅行情報誌、中国語教材などの執筆・編集に携わる。2020年5月、張克柔(字幕翻訳家・通訳者)との共著『日本人が知りたい台湾人の当たり前 台湾華語リーディング』(三修社)を上梓。2017年4月より、ラジオ番組「Asian Breeze」では台湾の現地情報を発信するコーナーを担当中。

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