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中国ドラマのブーム!? "成長型主人公" について考える 後編:独立性と許容性

引用元:wechat Vlinkage 公式アカウント:「Vlinkage」
記事タイトル:「“成长型”主角启示录」


前編:情熱型と和解式 はこちら

では、将来的にはどのような "成長型主人公"が圧倒的な価値の高さを占め、より広い市場を開くことができるだろうか?

性別ごとにまとめると、女性の成長型主人公の場合、より独立した性格を持たせる必要がある。そして古い家父長制の考え方から飛び出して、自身の観点から行動するキャラクター設定にすることで、現代女性の現実的な姿をある程度反映することもでき、現代社会の本当のジレンマと、そこからの救済のためのアイデアも作品を通して提案していくことも可能となるだろう。

また、ヒロインの年齢層を拡大できるようになると女性像のイメージが豊かになるだけでなく、幅広い年齢層の女優にパフォーマンスの機会がもたらされ、俳優たちのバランスの取れた発展にもつながるはずだ。

一方の男性の成長型主人公に関しては、これまでの「男性の排外主義」という視点を取り除く必要があり、女性の立場を理解し共感できるような許容性あるキャラクターを描くことが、人々の心を捉えるポイントとなっていきそうだ。

第28回北京テレビ番組フェア(2021年春)クリエーションフォーラムでは、「新しい主流のテレビドラマの高品質な創造」をテーマに、映画およびテレビ業界の現在の変化についてのスピーチが行われた。

出席した監督やクリエーターたちは、良いストーリーを語り、良いキャラクターを形作ることが制作の最初のステップであり、近年「新しい主流のテレビドラマ」は若い視聴者とのつながりに専念していることを述べた。このことは、従来若年層を取り込むことができなかった主要な歴史的および革命的なテーマの作品や、特別なテーマを持つ歴史的ドラマ作品が、今後は若者向けの“新しい主流”として新たな成長型主人公を生み出す場となる可能性を含んでいる。

実際、リー・イーフォン(李易峰)の民国劇「隠秘而偉大(原題)」や「号手就位(原題)」、ワン・カイ(王凱)主演の「大江大河(原題)」に登場する成長型主人公たちは、主流の市場の美学と一致しており、ドラマも人気を獲得している。

小さくも大きな正義、名もなき人、真の英雄、前向きな心―― こうした要素が、新しい主流のドラマ作品の核になり、成長する主人公のイメージも、特定の方向性を示していることがわかる。

テレビやドラマで生み出される成長型主人公は、成功を促すマシーンとして描かれるのではなく、人間らしさを十分に感じさせる存在でいる必要がある。なぜなら、彼らが物語の中で経験を積み生き生きと成長する姿にこそ価値があり、視聴者の共感を獲得することができるのだから。


翻訳・編集:Cinem@rt編集部

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