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京劇と商人はどんな関係にあった?わかりやすく解説!|中国時代劇トリビア#33

中国ドラマを観ていて、あれ、これ...なんかちょっと気になる~!?という小さな"なにか"を見つけてしまうことはありませんか? 《中国時代劇トリビア》ではこれから6回にわたり「月に咲く花の如く」を観ていて"ちょっと気になるアレ!"のトリビアをご紹介していきます。

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京劇と商人はどんな関係にあった?

「月に咲く花の如く」場面写真「月に咲く花の如く」©HS Entertainment Group Incorporated

清朝の皇帝たちによって重要視され、文化的にも発展をみせた京劇。そんな京劇の成立に大きな役割を果たしたのが、地方の商人たちが持つ"会館"と呼ばれる場所でした。

地方商人の全国的な活動が盛んになると、北京を始め主要都市には同郷者や同業者が集まって連絡を取り合う会館という機関が作られ、地方から出てきた者が安くて安全に利用できる宿泊施設としても利用されました。この会館では宴会がしばしば開かれ、同郷者の交流・娯楽として地方劇が演じられました。

陜西・山西出身の商人らに人気の劇は梆子(バンズ)と言われ、こうした地方劇や京劇が広がりを見せるようになったのは、情報発信源を各地に持つ地方商人のネットワークによるものなのだそうです。

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<参考文献>
中央公論新社出版
加藤徹著「京劇―「政治の国」の俳優群像」
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Text:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。『台湾エンタメパラダイス』『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』(キネマ旬報社)にて執筆記事掲載中。

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