難病に侵されたヒロインの決断と、彼女を取り巻く家族との絆が描かれるヒューマンドラマ「天堂的微笑」。主演を務めたシュウ・ジエカイとアリソン・リンが、TIFFCOM 2019(東京・池袋)に出席するため来日。主演作「天堂的微笑」について2人に話を訊いた。

*TIFFCOMにて行われた来日記者会見の模様はこちら!
TIFFCOM 2019「天堂的微笑」シュウ・ジエカイ&アリソン・リン来日!"自宅に招いてチームワークを作り上げた"

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― 「天堂的微笑」への出演の決め手を教えてください。

シュウ・ジエカイさん(以下、シュウ) このドラマには様々なテーマがありますが、描かれるのは日常的な生活の風景です。僕自身、結婚してから"生活"について考えさせられることが多く、いつかこういう普通の日常を演じてみたいと思っていました。

また、台湾ではこういった命をテーマにした作品は珍しく、これはチャレンジだと思い、出演を決めました。

アリソン・リンさん(以下、アリソン) 以前、私は病気を患っていた時期があったので、この物語に対して凄く共感できました。私自身、家族でいくつもの病院を回ったりもしました。辛いことがたくさんあって、悲しい時期でした。今回、命を題材にしたドラマに出演することになり、私の悲しかった記憶が何か役に立ったんじゃないかと考えています。


― シュウ・ジエカイさんとアリソン・リンさん、お互いをどういう役者だと思いますか?

シュウ 本人の前で言うのは...(笑)。

アリソン あははは!(笑)。

シュウ 彼女との共演は、とても演じやすかったですね。

僕は役者同士、互いに信頼できるかどうかを大切に考えています。アリソンさんと僕は、性格が似ているのでコミュニケーションがとりやすくて。彼女は冷静で、欲しいものと欲しくないものをはっきり相手に伝えることが出来る。

みんながみんなコミュニケーションをとりやすいわけではありません。でも彼女の場合は、考えを伝えられるという信頼感があったので、演技に対して何か問題が発生してもどうやって解決できるかを一緒に話し合うことが出来たし、もっと良くするための相談も出来ました。


アリソン 撮影に入る前、皆でお酒を飲む機会があって。私はあまりお酒を飲む方ではないので、シュウさんはどんな方なんだろうと冷静にその場を観察していたんです(笑)。シュウさんはお酒を飲みながらも、周囲の面倒をちゃんと見ていました。その様子がまるでお兄さんのようで、シュウさんに安心感を感じました。

実際に撮影現場でも、シュウさんは周囲に気配りをしていました。私に対しても面倒を見てくれて。

最初、シュウさんは実生活でも父親ですが、私はそうではないのでうまく妻を演じることが出来るかが不安でした。でも私が演じやすいようにスペースを作ってくれましたね。

先ほどシュウさんも信頼感の話をされていましたが、お互いに信頼できることを強く感じました。


― 実際に2人でコミュニケーションをとって作り上げたと思える、印象的なシーンはありますか?

シュウ いくつもそういうシーンがありますよ。でも特に2人で強くこだわったのは、その言葉がリアルかどうか、説得力があるかどうかでした。様々な場面で何度もそれについて話し合いましたね。

実際にこういう事が自分の身に起きたら、自分はどういう言葉を言うだろうか?本当にこんなに長い言葉を言うんだろうか?そういうことをいっぱい話し合いました。

アリソン あと、これは先ほどの信頼感の話にも通じますが...帰宅した後、私は飼っている猫の世話をすればいいだけですが、シュウさんは子供の面倒をみなくてはいけません。それでもシュウさんはここまでやってくれるんだから、自分はもっと頑張らないといけないと思いましたね。


― アリソン・リンさん演じる主人公チャオ・チャンシュー(趙承舒)はお腹の子どもを守るため、自分の病気と余命を家族に秘密にします。彼女のこの選択について、お二人はどう思いますか?

アリソン 彼女の選択は自然なことだと思いました。治療しても自分の命が2年しかないのなら子供を守りたいという、彼女の強い気持ちはわかります。

でもその事を夫に隠すのは、私は家族に嘘をつきたくないタイプなので、納得できませんでした。なのでチャオ・チャンシューを演じながら、私自身を説得できるかどうか考えながら演じていました。

シュウ 僕は妻の選択を尊重したいと思います。残された短い時間の中で、彼女が自らの意思で選択したことをサポートしたいという気持ちが強いです。

劇中では私が演じる夫のソン・ヨウシャン (孫又翔)が妻に対して反対するようなシーンもありますが、僕はそんなに反対しなくてもいいんじゃないかなとも思いました。でも彼が奥さんをサポートしながらも、悲しんだり怒ったりする気持ちがどうしても溢れてしまうことはあるんだろうとも思います。


― シュウ・ジエカイさんは本作で父親を演じられましたが、ご自身も2015年にパパになりましたね。ご結婚され父親になった事で、ご自身の中で演じることに対する意識が変化したことはありましたか?

シュウ 僕は18歳の時からずっと演技の事ばかり、他の事は本当に何もしてきませんでした。なので結婚してから3年間はあえて仕事をしないという決断をしました。今まで仕事ばかりの生活を送ってきましたが、家族が出来たら、家族との時間を優先したいという気持ちがあったからです。

3年経って仕事に戻るとき、それまではその役を演じることを何より大事にしていましたが、今は役に自分の実際の生活の一部を取り入れるようになったと強く感じています。これが結婚してからの変化であり発見ですね。


― 最後に、日本のファンの皆さんに何かメッセージをお願い致します。

シュウ ドラマはその国の文化を視聴者の方にシェアできる文化交流のツールだと思っています。日本の皆さんもこのドラマをご覧いただいて、台湾の文化に興味を持っていただけたら、そしてお互いの文化の交流が出来たら嬉しいです!

アリソン 台湾ドラマはいま転換期で、まさに次のステップに入っているように思います。やっとここまで来ました。

この時期に生まれた作品はまるで赤ちゃんのようで、皆さんのサポートが必要だと思っています。すべての作品が名作なわけではありませんが、それぞれが挑戦しています。

ぜひこの転換期にいる台湾ドラマを世界中からサポートしていただけたら嬉しいです!

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『天堂的微笑(原題)』

(英題:Endless Love)


*あらすじ
孫又翔(ソン・ヨウシャン)と趙承舒(チャオ・チャンシュー)は、一人娘と又翔の母と4人暮らしで幸せな生活を送っていた。もう一人子供が欲しいと思い、妊活中だった二人に、待望の赤ちゃんが生まれる事になる。つわりかと思っていた承舒の体調に、少しずつ異変が訪れる...。

*出演
孫又翔(ソン・ヨウシャン)役 : 修杰楷(シュウ・ジエカイ)
趙承舒(チャオ・チャンシュー) : 林予晞(アリソン・リン)

2019/台湾/TBVS/90分×15話

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