桁はずれのスケールの大きさと美しく壮大な世界観で、日本の華流ドラマファンを魅了する中国ファンタジー時代劇は、アクションあり、ラブロマンスありと、確かにめちゃくちゃ面白い!! ……けれど、あまり聞き馴染みのない神様、そして妖怪風のキャラクターたちがどんどん登場してきて、ちょっっぴり「？？？」と思うことってないでしょうか？　今回はそんなファンタジードラマに関するお話をご紹介していきます。

「中国ファンタジー時代劇」ってなんだ!? 前編｜中国時代劇トリビア＃３

華流ドラマファンを魅了する中国ファンタジー時代劇。今回はそんなファンタジードラマを解説。

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登場頻度高めな神系＆妖キャラたち

後編では、様々なキャラクターたちが登場するファンタジー時代劇でも、たびたび登場する神系＆妖キャラたちをピックアップ！　今後のドラマ鑑賞の際に、ぜひお役立て下さい。

盤古（ばんこ）
古代、混沌とした世界に生まれた巨大な神。死後の体から日や月、山岳などができた。

女媧（じょか）
古代中国神話に登場する人類を創造したとされる女神。

伏羲（ふっき）
古代中国神話に登場する神または伝説上の帝王。女?とは夫婦とも兄弟とも記され、人類の始祖とも言われる。

玉皇大帝
天界の最高神で、役割は人間界における皇帝と同じ。中国のドラマや映画で「天界」が出てくるときは、ほぼこの玉帝の宮殿らしい。織姫＆彦星伝説の織姫パパでもある。

西王母
すべての女仙人のトップ。天界で長寿をもたらす仙桃を管理する。

二郎神
「西遊記」「神封演義」で活躍する。楊戩（ようせん）とも呼ばれ、三つ目で先が三つに分かれた三尖刀を持つ。

千年狐狸
狐の精。帝辛（紂王）の妃、妲己は九尾狐狸精として描かれる。日本でも九尾の狐として知られる。

「花千骨（はなせんこつ）～舞い散る運命、永遠の誓い～」より。花千骨は女媧の子孫。
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「永遠の桃花～三生三世～」より。白浅らは千年狐狸に関係する
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Text:島田亜希子
ライター。中華圏を中心としたドラマ・映画に関して執筆する他、中文翻訳も時々担当。『台湾エンタメパラダイス』『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』（キネマ旬報社）にて執筆記事掲載中。