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【いま!こそ再読】中国イケメン図鑑-「天涯四美」:ウォレス・チョン(鐘漢良)

現在、BS12で好評放送中の「孤高の花~General&I~」。本作で威風堂々たる比類なき武将・楚北捷(そほくしょう)を演じるウォレス・チョンさん。
日本では、「マイ・サンシャイン~何以笙簫默~」のイメージが強い方も多いと思いますが、彼のキャリアを振り返った記事をいま!こそ再読!

「孤高の花~General&I~」公式サイト
BS12「孤高の花~General&I~」作品ページ

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「天涯」(テンガイ)とは「天涯社区」のことであり、中国で最も有名な掲示板(BBS)サイト(日本の2chと同様)です。天涯の登録者は8,500万人も超え、月2億を超えるアクセス数となっています。
「天涯四美」とは、この掲示板のエンタメ枠で、2011年に数多くの時代劇の中で最も印象に残り、代表的な美男に選ばれた4人のことです。その4人は、「雪花女神龍」(2003)でチャオ・ジェンユー(喬振宇)が演じた欧陽明日、「逆水寒」(2004)でウォレス・チョン(鐘漢良)が演じた顧惜朝、「秦王李世民」(2005)でケビン・イェン(嚴屹寬)が演じた李建成、「仙剣奇侠伝3」(2009)でウォレス・フォ(霍建華)が演じた徐長卿です。


しかし、時間が経つにつれ、やがて「天涯四美」の意味はドラマのキャラクターから演じた4人の俳優に変わってきました。現在でいう「天涯四美」は、ウォレス・チョン、チャオ・ジェンユー、ケビン・イェン、ウォレス・フォのことを指します。しかも、掲示板だけではなく、大衆メディアも4人を「天涯四美」と呼ぶようになります。


残念ですが、上記の4作はすべて日本に輸入されず、他に輸入された作品はあっても大してヒットできませんでした。しかし、この4作は「経典」と呼ばれるほど、中国では広く知られています。


最近、中国では90年代生まれの「天朝四子」(EXO の4人の中国人メンバー)は非常に注目され、若者の間で非常に人気が高いです。それに対して、70年代に生まれた「天涯四美」は芸能界の中間層を代表する美男です。中国で知名度が非常に高い4人は1年に最低1作の主演作を出しており、長年の積重ねで作品数が非常に多く、今でもテレビを付けたら必ず誰かが出ています。
今回は、「天涯四美」のウォレス・チョンを皆さんにご紹介し、今後順次紹介させていただきます。


ウォレス・チョンは1974年11月30日に香港に生まれ、1992年にダンサーとして香港の大手テレビ局TVBに入り、ドラマに出演したりしました。
 
 

1995年にウォレスは台湾に渡り、歌手としてデビューし、一躍有名になりました。1999年から、台湾のドラマや映画に出演しました。ちなみに、当時「流星花園」の道明寺役はウォレスを抜擢する予定でしたが、彼は自分のイメージと合わないので断って、最後にゲストとして出演を果たしました。他に、「朝倉くんちょっと!~Working girl~」にもゲスト出演しました

2001年から、ウォレスは中国大陸に渡り、中国ドラマに出演し始め、2003年に「逆水寒」の顧惜朝を演じて、大陸でも広く知られるようになりました。その後も、20作以上のドラマの主演を務めました。残念ですが、日本に輸入されたのは「天龍八部」(2013)、「天涯明月刀」(2012)、「鹿鼎記(ろくていき)」(2006)など数作しかなく、あまり日本のファンに知られていません。
(映画では、ウィリアム・フォン、チェン・ボーリンと共演した「いつか、また」など)



ウォレスが主演した「マイ・サンシャイン~何以笙簫默~」は去年1月に中国で放送され、配信の再生回数は90億にも達し、歴代最高再生の現代劇となりました。ウォレスも中国で「国民男神」と呼ばれるようになりました。





更に彼が出演した映画『モンスターハント』の興行収入は24.38億人民元(当時約487.6億円)に達し、当時の中国歴代最高興行収入を記録しました。



また、最新作映画『賞金獵人』(英題:Bounty Hunters)でウォレスは「マイ・サンシャイン」で共演したティファニー・タン、そして韓国俳優イ・ミンホと共演します。映画は今年6月に中国で公開されるそうです。


ちなみに、ウォレスは歌手業を諦めたことがなく、「マイ・サンシャイン」と『モンスターハント』の主題を歌い、アルバムも出し続けています。今年3年ぶりに全国ツアー「楽作人生Sing For Life」(訳:"楽"で人生を作る)を開催しました。


他方、ウォレスは中国のファンに「小太陽」か「小哇」(ワーちゃん)と呼ばれています。「小太陽」の由来は昔ロケする際、大雨に降られて諦めようとする時、急に晴れてきて、また彼のイメージは爽やかなので、「小太陽」と呼ばれるようになりました。このあだ名は「マイ・サンシャイン」にもすごく相応しいですね。
「ワーちゃん」の由来について、本人は取材で台湾人が「ウォレス」を「ワーレス」というので、「ワーちゃん」になったではないかと答えました。しかし、ファンからの説明は、女の子が彼と会う時「わー!かっこいい!」と思わず感激するので、「ワーちゃん」と呼ばれるようになったそうです。実は、本人は最初ネットで見た際、「ワーちゃん」が誰のことか全く知らず、後々「わ~これ、俺のことだったのか!」と気づいたそうです。

また引き続き、他の3人も紹介するので、是非チェックしてください!

文:Jenny
エスピーオーの中国人社員Jennyが、中国・台湾のエンタメニュースや流行を紹介します。

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