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【インタビュー】「応答せよ1994」チョンウ#1「楽しめばいい!」 




★★今までの「インタビュー(韓国)」はこちら★★



3月2日(木)に「恋のスケッチ~応答せよ1988~」のDVD-BOXが発売!この発売にあわせ、今までの「応答せよ」シリーズも見てみよう!ということで...今回は、前作「応答せよ1994」より主演のチョンウさんのインタビューを掲載!

チョンウさんが演じたのは、「スレギ」(韓国語で"ゴミ"の意!)という酷いニックネームながらも、成績優秀な天才医学生。男前ではないのに、なぜだか彼がたまらなく好きになってくる、そんな不思議な魅力を持ったキャラクターでした。
チョンウさんご自身も、演技に対する熱い姿勢の中に、飾らないお茶目さが見え隠れする、たまらなく魅力的な男性。このインタビューで、そんなチョンウさんの素顔をぜひ感じてもらえると嬉しいです。全3回でお届けします。

「応答せよ1994」公式サイト

#1「楽しめばいい!」:2017.2.27掲載
#2「チョンウのメロ演技」:2017.2.28掲載  <後半に一部ネタバレがあります>
#3「どんでん返しを与えてくれた」:2017.3.1掲載

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― シン・ウォンホ監督が映画『風(WISH)』をみて、あなたのファンになり、本作のオファーをしたお伺いしました。
はじめてシン・ウォンホ監督と会ったときどんな感想でしたか?


出演オファーをいただいてから、監督から『ミーティングみたいに会おう』という連絡をいただき、楽な気持ちで顔合わせをしました。

実際にお会いした時、特別な話はありませんでした。
監督がポーカーフェイスを維持している感じと言いますか(笑)。

作家のイ・ウジョンさんだけが私に質問している状況で。『チョンウさんがもしこういう状況だったら、どう?』『普段の性格はどういうスタイル?』『この作品はどうして出演することにしたの?』など、軽い会話を交わしていました。

他のキャスト候補の方々は3分から5分、長くても15分ほどの面談だったのですが、私は1時間半から2時間ほど面談をしていた気がします。その間、監督はずっと私を見つめるだけ(笑)。




― シン・ウォンホ監督には全く話しかけられず、だったのですか?!

そういえば、監督からは『方言はまだ忘れていませんか?』とか『実際にその声のトーンを聞いてみたい』とかは聞かれましたね。

あと「応答せよ1997」の台本をぽんと渡されました。
そして『「1997」を見た?』と聞かれたんですが...実はほんの少ししか見ていなくて。正直にお答えしました。
あ、でも、こんな話も、ほとんど脚本家のイ・ウジョンさんと話したんですけどね(笑)。

監督は途中途中で相槌を打つくらい。少し緊張しているようでもありましたし......じっと座っていました。




― 不思議な雰囲気の顔合わせですね。

でも、ネガティブな雰囲気ではなく、ポジティブなエネルギーが感じられる沈黙でしたよ。

それでリーディングしてみてたんですが、相手役もいない状況で。
感情的な雰囲気があるせりふでしたし、せりふ量も多くなかったですし......その状況がわからないでめちゃくちゃに演じました。
『(状況がわからない中だと)難しいです』と言ったら、『確かに、私を見ても感情は生まれないよね(笑)』と言われたり(笑)。

とても和気あいあいとした雰囲気でした。






― 撮影現場でも、監督はあまり発言されなかったのでしょうか?


現場でも、監督は積極的に演技に対する指示を出す方ではなく、見守ってくれるタイプでしたね。

バロやドヒ、Araなどには近くに行って、『こういう雰囲気です』と話しをしたりしていたのですが、私やユ・ヨンソクやキム・ソンギュンなど、他の俳優たちには一任してくれました。





― 初めて脚本を読まれたとき、どのような印象をもたれましたか?スレギ(ゴミ)いう、役名を聞いての第一印象は?

必ずどんでん返しがあると思いました。スレギも男性なんですから。

キャラクターの名前を"ゴミ"にした理由は、ゴミというのは不必要な、捨てるべきものだという意味ですが、その単語をかき消すほどの魅力がきっとあるという思いから、台本を読みながらとても気になりました。

スレギという名前の違和感は感じず、むしろ平凡なものよりも良かった気がします。なるようになりますから!面白そうだと思いました。




― 前作の「応答せよ1997」もとても大きな人気を集めましたが、ドラマを始める前に責任感やプレッシャーなどはありましたか?

たしかに"キャスティングが決まった"とか"制作が始まる"というニュースがとても話題になりました。
雰囲気がとても熱かったので、私自身もワクワクしたのと同時に、よくわからないプレッシャーのようなものがあった気がします。
だから、途中からそういうニュースや反応を見ないようにしました。

撮影現場に行く時は、『私がこうしたら視聴者の方々が喜ぶだろうな』などという意識や計算はせずに、演技しようとしました。
世間の方々が見たことないような、私の個人的な短編映画や、私が好きだったり気が合う人たちと一緒作るインディーズ映画のように、ただ楽しく遊んでいるように臨もうという気持ちが一番大きかった気がします。





― ご自分の演技に対するモニタリングはどのようにされましたか?


モニタリングはする方です。たしか...第1話は家で見たかな?皆で集まって見たかな?...思い出せない...。
こんなテキトーなところは、スレギと似ているところかも...(笑) 

日付や人の名前、周りの人には意味がある事件や時間など、私があまり覚えられない方なんです(笑)。
本当にダメなことなんですが家族の誕生日も忘れてしまうほどで......。
私の家では陰暦で誕生日を祝うので、日付が少しずつ変わるので余計ごちゃごちゃになってしまうんです。
まあ...陽暦の日付も忘れてしまいますがね...(笑)。

とにかくモニタリングしながら、楽しく見ましたよ!

でも、私が演じたものよりももっと良いものになった気がします。監督が作ってくれたものです。
私が演じる姿を、編集を良くしてくれたんだと思います。




― このドラマが放送されてからたったの2話放送で爆発的な反応が視聴者から来ました。
撮影中にもこのような人気を感じましたか?


人気の実感は......韓国で大きなニュースになったのですが、フリーハグの時(※)です。
その時は、本当に驚きました。来てくださったファンの数も数えられないですし、警察も手伝ってくれて、向かいの道路まで麻痺するほどでした。
誰でも来られる場所だとは言っても、来てくださった方々は私を応援しに来てくれた方ばかりだったと思います。

※フリーハグ
「応答せよ1994」公式Twitterで「視聴率10%を超えたら明洞でフリーハグ」という公約を掲げたところ、視聴率が10パーセントを超えたため実施された。安全面を考慮し早朝から整理券が配られるも、すぐに定員に達してしまった。






― あのフリーハグのイベントはすごかったですね!日本でもエンタメニュースに掲載されていました。

あと『応答せよ1994』コンサートをする時も驚きましたね。

それまではメディアで世間の反応を見ることもなかったですし。メディア自体を見ないようにしていたんです。

でも、私がある程度このキャラクターに対する確信が持てた時に、反応などを見たんです。
そしたら、出演している私でさえ気付かなかったドラマ上の伏線を、視聴者の方が発見したりしていて(笑)。


― あはは!とくにどの伏線に驚かれましたか?

ドラマにぬいぐるみが出てくるんですが、オットセイがナジョン、ゴリラがスレギ、犬がチルボン、になっているんです!

そういえば、撮影中に監督がいつも人形でいたずらをしていたなぁ...って(笑)。
私は監督が天才だと思いました。『どうして撮影現場であんなにいたずらばかりできるんだろう......』って(笑)。



あ、人形を伏線にしたということが天才なんじゃなく!
シーズン2に対するプレッシャーもある状況の中で、そんなにいたずらばかりしている監督の度胸は本当に......。
私だったら、本当に緊張していると思います。
でも、監督は「大丈夫!私たちが楽しめばいいんだよ!結果がすべてじゃないよ」と言っていました。

まあ...言葉ではそう言っていましたが、実際の監督の心はわかりませんけどね(笑)。


<#2へつづきます。>

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●「応答せよ1994」予告編




●「応答せよ1994」DVD情報

DVD-BOX1&2 好評発売中 各\12,800+税
発売:応答せよ1994製作委員会/セル販売元:エスピーオー

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