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「輝くか、狂うか」をさらに楽しむ、歴史プチ知識#2:「幻の国、渤海」



 

「輝くか、狂うか」は、フィクション的な要素が決して少なくない時代劇です。ですが、少し史実を知っておくと、もう1歩深く楽しめることは間違いなし!この特集では全3回にわたり、歴史のプチ知識をご紹介していきます。今回はシンユルの国"渤海"についてです。


#1:「狂った皇帝?光輝く皇帝?」 
#2:「幻の国、渤海」 
#3:「シンユルのモデルになった人物とは?」

★「輝くか、狂うか」公式サイトはこちら

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「幻の国、渤海とは?」

 渤海は大祚榮(テジョヨン)が698年に建国。中国東北地方に広大な領土を持ち、その規模は全盛期には統一新羅のおよそ8倍にも及び、周辺国との交易で栄えた国です。
実は日本とも奈良時代(700年代)から926年に渤海が滅亡するまで約200年に渡り、交流がありました。

後半は王位継承の混乱、統治していた民族の独立などによって徐々に国力が弱まっていきます。
10世紀になると権力抗争の激化で不安定になったところを新羅と通じた契丹に攻め込まれ926年に滅亡。高麗には渤海の王族や住民などが多数亡命し、王建も彼らを受け入れ、優遇したそうです。

※「輝くか、狂うか」ではシンユルは渤海最後の王女。混乱の中で殺されかけたところを、カンミョン&ペンミョ夫婦が助けた、という設定になっています。



※画像は全て「輝くか、狂うか」場面キャプチャー
c2015MBC

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