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【きゅんとあじあ】 台湾映画memo 『ハーバー・クライシス 都市壊滅』 公開!

十四皇子ファンの皆様、お待たせしました!!
そして『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』ファンの皆様、バディ復活です!
そうです! 『ハーバー・クライシス 都市壊滅』が、いよいよ10/10より公開です!

2009年、ヴィック・チョウ(周渝民)とマーク・チャオ(趙又廷)の共演で高い評価を得た台湾ドラマ「ブラック&ホワイト」が大ヒット。2012年には、台湾映画史上最高額となる約15億円を投じ、マーク演じるウー・インションの若き日の活躍を描いた劇場版『ハーバー・クライシス〈湾岸危機〉 Black&White Episode1』が公開。そして2014年、約24億円を投じた待望の最新章が誕生しました!

前作を観ていない方も、こちらのポイントを押さえておけば大丈夫。
・大量破壊兵器で湾岸都市を爆破しようとする陰謀が発覚!
・刑事インション(マーク・チャオ)とチンピラのシュー・ダーフー(ホアン・ボー)がタッグを組む事に
・二人の活躍により事件は解決。インションは警察から追われる身のダーフーを逃がす
(ちなみに、NHKの朝ドラ出演中のDEAN FUJIOKAも出ています)


そして今回のエピソードは...



台湾の大都市・海港市(ハーバーシティ)で、連続爆破事件が発生! しかしこれは国家崩壊への序章に過ぎなかった...。軍が保有する特殊ミサイルが強奪され、さらに致死率の高い生物兵器が市民を狙う。仕掛けたのは秘密武装組織「夜行者(ナイトウォーカー)」。
ハーバーシティのヒーロー刑事インションは、対照的なタイプの若手刑事チェン・チェンと手を組み、この非常事態に立ち向かってゆく-



ドラマ版から継続して熱血刑事ウー・インションを演じ、またも体当たりアクションに挑むのは、マーク・チャオ。映画『モンガに散る』に始まり、『メモリー First Time』『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』と3作品をシネマート六本木で公開してきましたが、今や台湾を飛び出し、中国の大作映画の主演が続く人気俳優へと成長しています。現在中国で公開中なのが、『ココシリ』のルー・チュアン監督が手掛ける3Dファンタジックアドベンチャー『九層妖塔』。韓国映画『グエムル』みたいに怪獣が出てくる映画です。『モンガに散る』のリディアン・ボーン(鳳小岳)とも再共演しています。続いて、リュック・ベッソン製作の中仏合作映画『勇士之門』が来年公開。こちらも3Dアクションファンタジーとのこと。ノリにノッテいるマークですが、プライベートでは今年1月、中国の美人女優ガオ・ユエンユエン(高圓圓)との"ハデ婚"が話題となりました。



そのマークと、『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』に続いての共演となったのが、中国の次世代イケメン俳優、ケニー・リン(林更新)。そう、「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」で第十四皇子(十四爺)を演じ、日本でも多くのファンを獲得した彼です。本作ではちょっとシニカルな頭脳派刑事チェン・チェンに扮し、直情タイプのインションに振り回されながらも事件解決に挑んでゆく若手刑事を、魅力たっぷりに演じています。彼のファーストシーンでは、「きゃ~」ってなりますから(笑)
ケニー・リンも話題作が続いています。ドラマ「武神趙子龍」では趙子龍(趙雲)を演じ、韓国俳優のキム・ジョンフンと共演。ツイ・ハーク(徐克)製作、イー・トンシン(爾冬陞)監督による、古龍原作の武侠映画『三少爺的剣3D』ではピーター・ホー(何潤東)と共演。さらに、2017年の公開予定、チャウ・シンチー製作の『西游伏妖篇』では孫悟空役に大抜擢。元EXOのクリス(三蔵法師役)との共演にも期待です。
そして日本では、ツイ・ハーク監督の『智取威虎山3D』が『タイガー・マウンテン~雪原の死闘~』の邦題で2016年1月にシネマート新宿にて公開されます!





共演者も豪華。前作に続きホアン・ボー(黄渤)とテリー・クワン(關穎)が重要な役で出演。
ドラマ版からは、鑑識官シーインにチャン・チュンニン(張鈞甯)、総統役にチン・シーチェン(金士傑)、夜行者の処刑人にジェイソン・ツォウ(鄒承恩)らが顔を見せ、その他、特殊部隊隊員ホアンにシュウ・ジエカイ(修杰楷)、市長役に『オーロラの愛』での来日が記憶に新しいワン・ユエ(王月)、さらに、重要な役でチャン・チェン(張震)のパパ、チャン・グオチュー(張國柱)が登場。数シーンですが、『夜に逃れて』のイン・ジャオトー(尹昭德)も出演していて、思わぬ再会に飛び起きました。





ドラマ版と前作に続き、監督を務めるのはツァイ・ユエシュン(蔡岳勲)。言わずと知れた、「流星花園」「戦神 ~MARS~」の監督です。そして、さすがは元俳優、なんと、「夜行者」の指揮官役という超オイシイ...いえ、超重要な役で出演もしているのです!
(そういえば...誰とは言いませんが、俳優出身の監督さんて、出たがりの傾向あり?)
またスタッフの顔ぶれもすごいのですが、『セデック・バレ』の赤塚佳仁さんが美術監督を務めています。

監督、もし次があるなら、またこのバディでお願いします。
そして次こそ、ケニー・リンにアクションを!


こういう台湾映画も、あっていい。
いつか、傑作が生まれるかも。
香港映画にも、韓国映画にもないタイプの娯楽アクション・バディムービーができたらなと思う。
そして、地上波のテレビなんかで週末の夜に放映されたりして、無意識的にアジア映画に触れた人が、『シュリ』とか『アジョシ』とかジャッキーの映画みたいに、「何これ、かっこいいじゃん」って思ってくれたら、最高。

(文:村野奈穂美)





監督:ツァイ・ユエシュン(蔡岳勳)
出演:マーク・チャオ(趙又廷)、ケニー・リン(林更新)、ホアン・ボー(黄渤)、シュー・ジエカイ(修杰楷)、チャン・チュンニン(張鈞甯)
[2014/台湾/126分/原題:痞子英雄:黎明再起/配給:ツイン]



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公式サイト
http://www.harborcrisis-movie.net/



【台湾カルチャー紹介サイト】台湾好日(たいわんはおりー)

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