東京国際映画祭の提携企画として開催されている〈2015東京・中国映画週間〉。
今年は記念すべき第10回目となるそうです。ラインナップも華やかでしたね。
今回はその中から、「ひだりみみ」の舞台挨拶の模様をお届けします。

ちなみに、こちらの映画祭、日本での第1回開催となった2007年は、シネマート六本木も会場となり、なんとチェン・クン(陳坤)が登壇してくれたんですよね~。懐かしい!
当時の特設サイトはこちら


■「ひだりみみ」
10/22(木) 舞台挨拶
登壇者:アレック・スー(監督)、オウ・ハオ(俳優)、マー・スーチュン(女優)

中国の人気作家、饒雪漫によるベストセラー青春文学「左耳」の映画化で、若者たちの眩しい日々とその痛みを、鋭く、深く描いた作品。中国では5億元の大ヒットとなりました。

監督のアレック・スーは、台湾のユニット・小虎隊のメンバーであり、「宮廷女官 若曦」で第四皇子を演じたニッキー・ウー(呉奇隆)、金城武、ジミー・リン(林志穎)とともに台湾四小天王のひとりに数えられていたトップアイドルでした。


さて、映画というものは、かっこいい男の子と、彼が惚れるに値する可愛い女の子と、行ってみたいと思わせる魅力的な風景と、食べたいと思わせる美味しそうな食べ物が出てきたら、もう8割は合格と言えるでしょう。いや、あくまでも主観ですが。


本作は開始早々からそれを予感させ、ヤン・ヤン(楊洋)の登場でテンションMAX!
主演のオウ・ハオも物語が進むうちにカッコよく見えてくるし、ヒロインのチェン・ドゥリンとマー・スーチュンがとにかく魅力的。「幸せになって!」と願いながら観てしまう。
その世界観に彩りを添える素晴らしい美術は、『セデック・バレ』の赤塚佳仁さんでした。


しかも、エンドロールがすごかった。かつて社会現象となった元祖宮廷アイドル劇「還珠姫~プリンセスのつくりかた~(原題:還珠格格)」でアレックと共演したビッキー・チャオ(趙薇)が顔を出し、懐かしいツーショットを披露したり、さらには自ら主題歌を歌っていたり! きっと中国の観客も最後まで席を立つことはなかったことでしょう。


本作は11月の台湾金馬奨にて、アレック監督が最優秀新人監督賞、マー・スーチュンが最優秀助演女優賞にノミネートされています。

では、舞台挨拶に入ります。


-初監督作品に本作を選ばれた理由は?
アレック:そもそも、僕は監督になろうなんて思っていませんでした。製作会社から声がかかった時にはすでに脚本ができていました。原作は青春ドラマですが、僕はもっと深く広く表現したかった。自分の青春を振り返るだけではなく、人として共鳴してもらいたかった。
反逆的な女の子もいれば、良い子もいる。良い子は悪い子に憧れる。男の子も反抗期だったりする。彼らは若い頃の過ちにどうやって向き合い乗り越えていくのか。それを見出して撮りたいと思いました。もっと広くというのは、中国人だけでなく、国を越えて、人間としての共通性に共鳴してもらいたいと思いました。

監督の話が長かったので、オウ・ハオが通訳に「わぁ......お疲れ様」と感心したように声を掛けると、客席からも笑いが起きていました。

-5億元のヒットとなった要因は?
アレック:僕は答えられないけど...やっぱり面白いからじゃないですか?(笑)
恵まれたチームでした。俳優を始め、総合的な実力でヒットできたと思います。

-ふたりの演技はどうでしたか?
アレック:言うことないですね。素晴らしかったです。
若い二人でしたが、伝えたいことを深く理解していました。

-自分の役に共感できた点や似ているところは?
マー・スーチュン:どんな国の女の子にも、青春時代の反抗期はあると思います。自分が良い子だったとしても、周りにはバラのような子がいたはずです。私の性格はバラとは違いますが、憧れというか、演じていて爽快な気持ちがしました。

アレック:神様が証明しています。彼女は良い子です(笑) 役作りにとても努力していました。
だから金馬奨でノミネートされたんだと思います。

オウ・ハオ:青春というものはそれぞれのバックグラウンドがあると思います。痛みこそ青春と言いますが、青春には迷いや反抗心があります。この役と僕とは違いますが、似たような経験はあるので、それを置き換え理解して演じました。


-監督はどんな監督でしたか?
オウ・ハオ:とても厳しい監督でした。感動体質で、演出するときにまず自分が泣いてから説明するので、僕たちももらい泣きすることが何度もありました。自分なりの考えを持っていて、でも役者の考えも尊重して役作りをしてくれました。

マー・スーチュン:いつもイケメンな監督です。(会場から拍手)
色々とアドバイスをくれました。役に入り込むのは、私が一番遅かったと思います。バラの情熱をどう表現するのか。でも監督が、歩き方や、タバコの吸い方まで、全てお手本を見せて演出してくれました。


-撮影中、最も苦労したところは?
アレック:初めての監督作品でしたので、すべてが未知の体験でした。直面する問題がたくさんあり、毎日が勉強でした。進行状況や予算にも悩まされました。俳優をやっていた時は自分の努力でなんとかなりましたが、監督になると、雨でもなんでも時間通りに撮影を終わらせないといけなくて、そういうことも苦労しました。


ひだりみみ』 原題:左耳 The Left Ear(2015)
監督:アレック・スー(蘇有朋)
主演:チェン・ドゥリン(陳都霊)、オウ・ハオ(欧豪)、マー・スーチュン(馬思純)、ヤン・ヤン(楊洋)
あの時聞こえなかったあなたの想いが、いま、届く―
誰もが過ごした、あの青春の日々の物語
2015東京・中国映画週間『ひだりみみ』作品ページ


(文:村野奈穂美)

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