「相続者たち」「シティーハンター in Seoul」のイ・ミンホ、待望の映画初主演作『江南ブルース』が、いよいよ10/17(土)より、シネマート新宿・心斎橋にて公開!

最後に残るのは、友情か野心かー
1970年代の江南地区を舞台に、貧しい若者たちが、ひたむきな欲望と冷酷な野心で夢を追う生き様をダイナミックに描く話題作。

1970年、江南。身寄りも戸籍もない貧しい生活を送りながら、実の兄弟のように暮らしてきたジョンテ(イ・ミンホ)とヨンギ(キム・レウォン)は、強制退去により住み家から追い出される。行き場をなくした2人は、あるヤクザ組織が介入した全党大会の妨害作戦の混乱の中で、離れ離れになってしまう。3年後、組織のボス・キルス(チョン・ジニョン)の命を救ったことから、家族のように受け入れられたジョンテは、組織から身を引き洗濯屋を営むキルスの元で、ヨンギの身を案じながら慎ましい暮らしを送っていた。
しかし、ミン社長(キム・ジス)との出会いによって江南地区の利権争いに飛び込んだジョンテは、明洞派の中堅ボスになっていたヨンギと再会する。敵同士となったジョンテとヨンギに、政界まで介入した義理と陰謀、そして裏切りが渦巻く江南の土地を巡る争いが始まる...。


70年代の韓国は、土地を転売して利益を得る"不動産業"という概念が生まれた時代でした。また政治家によって、辺鄙な農村だった江南地区の都市化計画が進められていきます。これにより、江南(漢江の南側)には、江北からの名門校の移転が相次ぎ、大企業や外資系企業のビルが立ち並ぶ、上流階級の街へと変貌を遂げたのでした。
本作では、この時代の流れがヤクザ組織と政界を結び付け、大きな利権争いへと発展していきます。


その争いの渦中に飛び込んでゆくジョンテを、たて続けにドラマをヒットさせ、韓国を代表するスター俳優へと成長したイ・ミンホが熱演! 
過去の映画出演作としては、2008年の『うちの学校のET』、『カン・チョルジュン 公共の敵1-1』まで遡ります。『うちの~』はキム・スロ主演の学園コメディーで、イ・ミンホは生徒役。注目すべきは、舞台が発展後の江南の名門校ということでしょうか。

(写真:右から2番目 イ・ミンホ)
『カン・チョルジュン~』でも高校生役。出番は多くはないのですが、物語の起点になる非常に重要な役柄で、この大ヒット作の中でも強い存在感を放っています。ちなみに、キム・ナムギルとの共演作でもあるという、今ではとっても貴重な作品ですね。

その後、2009年のドラマ「花より男子 ~Boys Over Flowers」で大ブレイクし、しばらくは映画から離れることになるのですが、「相続者たち」「シンイ-信義-」「シティーハンター in Seoul」などの主演で実力を付けてきたことが、『江南ブルース』のキャスティングに繋がったと言えるかもしれません。
待望のスクリーン復帰作となった今回は、従来のイメージを覆し、土地の魅力に惹きつけられ夢を追ううちに、ヤクザな世界へと足を踏み入れてゆく青年を演じ、激しいアクションにも果敢に挑んでいます。冒頭の、キム・レウォンとじゃれ合う純粋な笑顔や、夢に顔を輝かせる表情など、スターらしい魅力ももちろんありますが、アイドル的な位置から、俳優としての本格的な脱皮を期待させる、新しいイ・ミンホの姿が印象的な作品となっています。

執念深く野心を燃やすヨンギ役には、久々にアクションノワールに挑戦したキム・レウォン。映画『ひまわり』で、血の繋がらない家族の復讐のために、ヤクザ組織との戦いに単身で乗り込んでゆく前科者の男をヒロイックに演じていますが、今回は味方なのか敵なのかも分からないような、より難しい役に挑戦しています(ちなみに、未見の方には『ひまわり』を強力にお勧めします)。
キム・レウォンといえば、シネマート六本木の『花影』『ひまわり』同時期公開に合わせ来日していただき、上へ下へとスクリーンを渡り歩いて舞台挨拶をしていただいたのは懐かしい想い出です。劇場スタッフがゲストと対面する機会はほとんどないのですが、楽屋の片付けに行った際に、目隠し用に壁に貼り巡らせたポスターにサインを残してくれているのを発見。そのユーモアに、ドロドロに疲れたスタッフ全員が癒されたというエピソードがあります。
舞台挨拶レポート記事はこちら


監督は『霜花店-運命、その愛』『卑劣な街』のユ・ハ。江南のマルチュク通りを舞台にしたクォン・サンウ主演の『マルチュク青春通り』、チョ・インソン主演の『卑劣な街』に続く"街3部作"の完結編として誕生した本作。前2作を思い起こさせる、ダイナミックでリアルなアクションシーンや、やるせない展開などでユ・ハ節を炸裂させながら、よりパワーアップした、硬派なノワール映画を作り上げました。

また、『JSA』のようなフォークソングなど音楽にも惹かれるなと思ったら、音楽担当はチョ・ヨンウク。現在公開中のキム・ナムギル主演『無頼漢』や、『群盗』『オールドボーイ』『JSA』などで知られるすごい経歴の方でした。映画音楽にも注目してみてください。

ちなみに、公式HPにある相関図を予習してから観に行くと、より分かりやすいかと思います。
新しい側面から韓国の歴史を知ることが出来る本作。その裏にいた男たちの辿った宿命を受け止めに、是非劇場にお越しください。

(文:村野奈穂美)


【キャスト】
イ・ミンホ (「相続者たち」「シティーハンター in Seoul」)
キム・レウォン (『Mr. ソクラテス』『マイ・リトル・ヒーロー』)
チョン・ジニョン (『国際市場で逢いましょう』『王の男』)
ソリョン/AOA (「いとしのソヨン」「おバカちゃん注意報」)

【スタッフ】
監督・脚本:ユ・ハ (『マルチュク青春通り』『卑劣な街』)
音楽:チョ・ヨンウク
【2015/韓国/135分/配給:クロックワークス】

『江南ブルース』公式サイト

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