16世紀以降、東南アジアは他民族国家が乱立する、日本の戦国時代のような状態だった。その頃、多数の国を属領として治め、東南アジアで最大の帝国を築いていたビルマ(現在のミャンマー)と隣接するシャム(当時のタイの名称)との間でも領土を巡る争いが頻発していた。この両国の戦いはこれまでも多くのタイ映画で描かれてきており、本作の監督の前作『The Legend of Suriyothai』(01)も王と共に戦場でビルマと戦った女傑スリヨータイ妃の物語だった。この前作はタイ映画界に新風をもたらしたスケールの大きな作品だったが、この『THE KING』シリーズ(1部と2部)は製作費2,500万ドル(約30億円)、撮影期間4年、そして撮影現場となったビルマ国境のカンチャナブリ県に当時の都を再現するという更なる桁外れのスケールとなっている。もちろん作品も桁外れの大ヒットを記録している。この第1部ではアユタヤの独立を取り戻すナレスワン王子が、将来の 大王になる品格を身に着けていく姿を丁寧な演出で描いている。

舞台は16世紀のアユタヤ王朝。ビルマのホンサワディー国の軍が、アユタヤ王朝北部のピッサヌローク国を陥落し、属領とした。ピッサヌローク国のマハータンマラーチャー王は、忠誠の印として長男のナレスワン王子(ビージェー)をホンサワディー王に差し出す。ホンサワディーはピッサヌロークと親戚関係にあるアユタヤ国も陥落させ、帝国を拡大していく。そうした中、ナレスワン王子は捕虜として過ごしながらも、民族の誇りを捨てず、将来のアユタヤ王朝の独立を夢見ながら成長していく。
本物の軍人を兵士役として起用、爆薬を惜しみなく投入した桁外れのアクションシーンで、前作『序章』を超え、タイ映画史上最大のヒットを記録した歴史大作シリーズの第2部。大帝国ホンサワディーの捕虜であったナレスワンが、アユタヤ王朝の独立を勝ち取るまでの栄光の日々を描いていく。この続編であり、最終章となる第3部は本年(08)末の公開を目指し、トニー・ジャー主演で撮影が進められている。前作で描かれているように、ビルマのホンサワディー軍はアユタヤ国を陥落する。しかし、その内実はシャム族とビルマ族という単純な対立構図ではなく、同じシャム民族同士の勢力争いの結果でもあった。また、大帝国ホンサワディーを築いたブレーンノーン王は、自分の息子や孫よりも捕虜であったナレスワンに大王の素質を見出し、自分の国を継いで欲しいと願った。本作は派手な戦争アクション、英雄譚だけでなく、民族を超えた戦時中の愛憎ドラマという観点で観ても楽しめる内容となっている。

1581年にホンサワディーのブレーンノーン王が崩御すると、各属領が独立を目指して次々と謀反を起こし始めた。ナレスワン率いるピッサヌローク軍も謀反の制圧に協力するが、新国王ナンタブレーンの息子であるマンサムキアットの軍より手柄を立てたことで、逆に危険視され、暗殺事件が起こる。ナレスワンはこの事件を正当な理由に、ホンサワディー国からのアユタヤ王朝の独立を宣言。ホンサワディーとアユタヤの全面戦争が始まる。
    品番 OPSD-S816
発売日 2009年11月6日
価格 ¥6,800 (税込 ¥7,140)
出演 プラッチャナー・サナンワッタナーノン、ジラユ・ラオーンマニー
監督 チャートリーチャルーム・ユコーン『パウダー・ロード ― アジアンビート 第3巻 タイ篇 』
製作年 2007年
製作国 タイ

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